写真上=「来年はもっとレベルアップしたい」と丸田
期待の若手同士の対戦となった日本スーパーバンタム級9位、丸田陽七太(森岡)対日本フェザー級12位、溜田剛士(大橋)の10回戦は、丸田が5回2分16秒でTKO勝ちして、次なる一歩に大きく踏み出した。
ランキングは下位でも、ともに今が伸び盛り。そんな注目の顔合わせにペースを奪ったのは丸田だ。偵察戦の初回を終え、長いリーチから突き刺す左ジャブ、右ストレートで、18勝中16KO(4敗2分)の溜田に接近を許さない。戦いを自在にコントールして迎えた5回、丸田は右アッパーでチャンスを作ると右ストレートを連発してダウンを奪う。立ち上がってもダメージが見える溜田に、やはり左右ストレートを集中。反応の乏しい溜田をレフェリーが救いに入った。
丸田はリングで涙を見せた、そのわけは「今できる会心の試合ができた」から。それにどこか吹っ切れた気持ちもあったのだろう。勝ちきれない戦いが続き、やきもきしたこの1年間でもあったのだ。
わずかプロ6戦目で、実力者、大竹秀典(金子)が持っていた東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルに挑みながら、明白な差をつけられて判定負けしたのが昨年10月。格下相手に連勝したが、敵地フィリピンで手強いベン・マナンキルと引き分けに終わった。そして今回は初めてのフェザー級リミットで25歳の強打者が相手。タフな試合が続くね、と訊くと頭を振った。「別に強がって言うわけではありませんが、僕にちょうどいい、気を抜けば負けてしまう相手と戦わせてもらっています」
ジュニアボクサー時代からスターだった。期待されて高校に進んだが、トップアマチュアの道をあえて捨て、17歳でプロ入り宣言。そして今、21歳になっても学びの心は忘れない。
今日の勝利を糧にして{来年はもっとレベルアップしたい」。目標はもちろん世界。「でも、急ぐつもりはありません」とも付け加えた。
10戦8勝(7KO)1敗1分。丸田の実りの季節はまだずっと先。
取材◉宮崎正博
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