close

2018-11-28

【ボクシング】若林駿が右一撃で決着 東洋太平洋ランク入りも決める

写真上=会心の一撃に笑顔を見せる若林
写真◉ボクシング・マガジン

28日、後楽園ホールで行われた第5回日中親善試合のセミファイナル、フェザー級8回戦では、若林駿(K&W)がウェイ・シェンチェン(中国)に1回終了TKO勝ちした。

初回終了5秒前に、若林の放った小さく鋭い右がウェイの鼻柱を直撃。明らかにダメージを負ったウェイは、この回終了後のインターバルで鼻骨骨折の疑いがあると、棄権を申し出た。

的確な左で主導権を握った若林(右)
写真◉小河原友信

「中国の選手は気持ちが強いから、今日は後半勝負のつもりだった」と若林。ウェイの大きな右は慎重にかわし、安定感のあるフットワークとジャブでペースをつかんだ矢先の一発は「手ごたえありました」。痛めてブランクを作ったこともある右を思い切り打ち込み、不安も払拭した。

これで今年は3戦全勝、相手はすべて中国人。前の2戦はアウェーの試合で、20ヵ月振りの日本のリングに「緊張しました」と安堵の笑みを浮かべた。

東洋太平洋9位のウェイを破り、初のランキング入りも確実。キャリアも軌道に乗ってきた。「ずっと若手と言われてきましたけど、もう28。来年は勝負の年です」と上位選手との対戦を希望した。

取材◉藤木邦昭

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事