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2023-06-27

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週プロ早版7・12号(No.2251)クイーンズクエスト金網マッチに激勝! 金剛解散、デスペに聞く、たむ&ロッシー対談、酒とレスラー 特別定価590円

 毎週水曜発売(一部地域はことなります)の週刊プロレスの内容、見どころを発売1日前の火曜に紹介します。

 
 今週号の表紙は大江戸隊との金網マッチに勝利したクイーンズクエストです。最後に残った選手はユニット脱退のルールで一人残ったのは鹿島沙希。大江戸隊を追放された今後は…。そのほかアーティスト、ゴッデスの王座戦を中心に代々木ビッグマッチは巻頭から詳報。スターダム関連は赤白2冠王者の中野たむとロッシー小川EPの対談も注目。

 NOAHは拳王の地元・徳島と後楽園の2大会を追跡。地方にプロレス熱を運んだ徳島大会ではメイン後に拳王が金剛解散を宣言する衝撃。後楽園ではGHCジュニアタッグ、拳王vs潮崎、N-1出場選手発表など盛り沢山。巻末言では武田取締役による上半期総括も。

 新日本はシリーズオフということでエル・デスペラードにインタビュー。葛西純との初タッグ、デスマッチに対する気持ちを聞いています。全日本は三冠挑戦を控えた青柳優馬を直撃。企画ものとしては7月上旬のビッグマッチ…DRAGONGATEの神戸ワールド、GLEATの東京ドームシティホールの展望特集を企画。開催前に必読です。酒好きレスラーに酒にまつわるエピソードを聞く「酒とレスラー」の第2弾も要チェック。

 そのほかDDT・後楽園、ドラゲー伊佐沼、大日本・大阪、GLEAT大阪、みちのく仙台、東京女子・神戸&福岡、FREEDOMS新木場、天龍プロ新木場、JTO新木場、wave新木場、プロミネンス新木場など掲載。水曜発売(一部地域は発売日は異なります)。


スターダム6・25代々木~クイーンズクエストvs大江戸隊ケージマッチ「献身のQQ愛」




 林下詩美は“支えるリーダー”だ。昨年の11・3広島、負傷した白川未奈には中野たむが付き添ったが、負傷させてしまった上谷沙弥のそばには詩美がいた。涙をこらえる上谷の心を支えた。

 上谷が白いベルトの王者として前人未到のV15を成し遂げた陰には、詩美のアシストがあったことは想像に難くない。NEW BLOODでは自分の試合がなくても、クイーンズクエスト(QQ)の若手メンバーのためにセコンドについた。エピソードを挙げればキリがない。

 詩美は“支える”という観点では素晴らしいリーダー。一方で“先頭に立ってメンバーを引っ張る”という点では、物足りなさが残る。最近はユニット戦で鈴季すず、舞華にピンフォール負け。本人もふがいなさを感じて、でも挽回できなくて…5・4福岡では上谷の「QQとして結果が出せていない」というコメントに過剰反応した。

 以降は上谷と仲間割れを繰り返し、しかしリーダーのプライドが邪魔して謝れず、いつの間にかQQの中でも孤立して四面楚歌状態に。6・18汐留では渡辺桃が勧誘するかのようにバットを上谷に渡し、上谷が意味深に受け取る場面もあった。

 そんな状況の中、詩美は一つの結論に達した。それは「自分が追放されてもQQを守る」ということ。

「(上谷と仲間割れした)この期間、悩んでたんですけど、最終的に自分の中で決めたことは『守るべきものを守る』と決めて。私の中で守りたいものは、クイーンズクエストだったので。もし、私が残ってしまって追放になっても、クイーンズクエストはみんな素敵なメンバーばかりなので。最高な、私の好きなクイーンズクエストが崩れることはないだろうから」

 大江戸隊との敗者ユニット追放金網マッチ。QQを愛する詩美は自分が脱出することよりも、メンバーのエスケープを優先した。乱戦の中、レディ・Cのために自分が踏み台になる。エスケープを狙う上谷のためにラダーを支える。特に大きなレディのために踏み台になった場面は“自分の体はどうなっても…”の気持ちがあふれていて、ここでQQメンバーの詩美への不信が一気に溶けたようだった。(成川)

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