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2023-07-25

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週プロ早版8・9号(No.2255)クリス・ブルックスKO-D無差別級初戴冠、巻頭で重大発表、G1序盤、青柳5冠死守、5★STAR開幕 特別定価590円

 毎週水曜発売(一部地域はことなります)の週刊プロレスの内容、見どころを発売1日前の火曜に紹介します。


 今週号の表紙は6年ぶりに夏の両国に帰ってきたDDTのビッグマッチでKO-D無差別王座初戴冠を果たしたクリス・ブルックスです。メインのKO-D戦以外にも新日本から参戦したデスペラード、AEWから参戦する形となったTAKESHITAなど注目カード目白押しの大会を詳報します。また、巻末言では高木社長に今後の展望など聞いています。

 新日本は「G1 CLIMAX」序盤4大会全戦追跡。同世代対決・海野vs清宮の白熱ドローのほか、SANADAvs辻、オスプレイvsKENTAなど注目リーグ戦中心にリポート。

 スターダムでは毎夏恒例「5★STAR GP」が開幕。前年度覇者・ジュリアvs初出場・安納、たむvs上谷など初戦から注目リーグ戦が多く組まれた大会を詳報。

 全日本は島根県で初開催となった三冠戦・青柳vs大森、大阪の世界タッグ・青柳&宮原vs鈴木&大森と2日連続で王座挑戦となった大森北斗視点でリポート。NOAHは盤石のGHCジュニア王者・HAYATAが全日本ジュニアのエース・青柳弟の挑戦を退けた試合中心に新宿大会をリポート。

 なお、前号で予告した重大発表は巻頭に掲載しているので要チェック!

 そのほかドラゲー岐阜、ZERO1大阪、東京女子・両国、みちのく矢巾、BASARA後楽園、GLEAT梅田、GCW新木場、JTO後楽園、wave後楽園、アイスリボン横浜など掲載。水曜発売(一部地域は発売日は異なります)。 


DDT7・23両国~KO-D無差別級◎クリス・ブルックスvs火野裕士「脇役なんて、嫌だ」



 一つの扉が閉まる時、また別のドアが開くという。クリス・ブルックスは日本に住む決断をして、母国で暮らすドアを静かに閉じた。開かれた扉は、己にとって本当にオープンするべきドアだったのか? 日本で生きた約4年を懸け、クリスは火野裕士に挑んでいた。

 良く言えば緻密で心理戦に満ちた、戦略の妙味があるプロレス。悪く言えば、どこかストレートに闘うことを放棄したプロレス。それが、クリスの印象だった。

 KING OF DDTファイナルを前に、秋山準がズバリと突いた。“それ”で勝利を飾ったとして、本当に「勝った」と言えるのか、と。これはクリスの心に響いたようだった。4年かけて積み上げてきた自身の闘いを刷新するかのように、樋口和貞との決勝戦は直球勝負となった。

 人生は、ドアの開閉の連続だ。そのたびに、いまはまだ知らぬ未知を理解することになる。誰にも文句を言わせない優勝だったのに、早々に右肩を脱臼。一気に暗雲が立ちこめた。でも、不幸中の幸いで早期復帰。とはいえ、両国までの時間はない。

 KO-D無差別決戦に至るまでの闘いは終始、火野が圧倒していたと言っていい。が、腕がダメなら足がある。クリスは、KUDOにキックを師事していた。短期間でどうにかなるものではないが、これまで出さなかったキックは王者を驚かせた。

 頭部に蹴りを集中させ、DDTのストーリーがクリスに宿ったかのように、ダイビング・ダブルニーや蒼魔刀が魂を持って火野に襲い掛かる。そこに、思い入れを持つファンの大きな後押しが加わった。

 一人の力は小さくて、もしクリスが“自分だけの力”で勝とうとしたら、違った結果が出たかもしれない。正解か不正解かは、やってみないとわからない。クリスはこれまでのプロレスの扉を閉め、2023年7月23日に初めて見せる闘い…新しいドアを開けて、勝負を懸けた。(奈良)

◇  ◇  ◇

 詳細は7月26日(水)発売の週プロ誌面にて。週刊プロレスmobile内「週プロ早版」ではその他の掲載コンテンツも紹介しています。

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