
アメリカンフットボールの定期戦、関西学院大学ファイターズ対日本大学フェニックスの1戦が5月6日、東京・調布のアミノバイタルフィールドで行われた。51回目の対戦は、関学大が日大を21-14で破った。対戦成績は関学大の31勝17敗3分けとなった。

【関学大 vs 日大】第1クオーター5分、関学RB山口が先制のTD=撮影:北川直樹
序盤でリードした関学大が日大の反撃を抑えて逃げ切った。関学大は第1クオーター5分にRB山口祐介のランで先制タッチダウン(TD)。6分にはQB西野航輝からTE對馬隆太に46ヤードTDパスが決まった。関学大は第2クオーターにも山口が90ヤードを快走してTDを奪い、リードを広げた。追う日大は同5分、関学大のキッキングミスから生まれたチャンスで、QB室井正道がWR林裕嗣にTDパスを決めた。後半は両校ともに無得点が続いたが、日大は第4クオーター残り11秒でQB沼田将吾からWR小倉豪にパスでTD。しかし、直後のオンサイドキックを関学大に抑えられ、決着となった。

【関学大 vs 日大】パスを投げる関学大の期待の2年生QB奥野。関学大らしい、小柄できびきびとした動きが印象的なQBだ=撮影:Yosei Kozano

【関学大 vs 日大】日大RB川上のランを止める関学大DL板敷=撮影:Yosei Kozano

【関学大 vs 日大】第2クオーター、関学RB山口が90ヤードを走りTD=撮影:Yosei Kozano
試合後、関学大の鳥内秀晃監督は「皆目や、話にならへんな。特にOLがあかん」と厳しい表情だった。
試合の冒頭で、3回に渡ってラフプレーによるパーソナルファウルを繰り返した日大ディフェンスの選手が退場処分となった。巻き込まれた関学大の先発QB奥野耕世が退き、WRで先発していた西野航輝が急きょQBに入った。序盤でTDを重ねたとはいえ、2、3本目のTDに要したのは3プレー29秒で、鳥内監督は「たまたまボンと入っただけ」。第2クオーター半ば以降、ニールダウンで終わらせたドライブを除けば、関学大の7回のオフェンスシリーズは、すべてパントかインターセプトという結果に終わった。
鳥内監督によると、この試合、2年生の奥野に任せるつもりでいろいろなプレーを準備していたが、奥野が試合後半に復帰した後も思うようなプレーができなかったという。
後味の悪さが残ったゲームの中で、関学大らしさを見せたのが「曲がっても折れなかった」ディフェンスだ。スタッツでは、日大オフェンスがパス225ヤード、ラン156ヤード、合計381ヤードと、関学大オフェンスの228ヤードを大きく上回り、ファーストダウンも、関学大の9回に対して日大は20回だった。しかし勝負所を抑え切った。
印象に残るプレーがある。サードダウンで、右の外を狙った日大QB室井のランプレー。U19日本代表にも選ばれた好パサー室井の意表を突くランだったが、関学大DL本田稜一朗がすれ違いながらボールを叩いた。室井はボールを保持し直すために一瞬スピードが落ち、あっという間に、他の関学DLに囲まれ潰された。
関学大ディフェンスは日大オフェンスを、サードダウンコンバージョンを2/13,フォースダウンギャンブルを0/5と抑えた。ただ、フォースダウンギャンブルは、いずれもフィールドゴール(FG)が可能な位置で、春、ゲームの勝敗ではなく、フィールド上での勝負に出た日大サイドラインの選択に過ぎない。甲子園ボウルなら、着々とFGで得点していたかもしれない。
関東学生アメリカンフットボール連盟は5月10日、この試合の冒頭で、日大のディフェンス選手が3度のパーソナルファウルを犯し資格没収(退場)となった件について、(1)当該選手の対外試合出場禁止、(2)指導者への厳重注意、(3)一連の反則についての調査を行う委員会の設置などの処分を発表した。9日に理事会を開き、決定した。(詳細→https://www.bbm-japan.com/_ct/17167358)

【関学大 vs 日大】日大RB宋のランを止める関学大DB畑中=撮影:Yosei Kozano

【関学大 vs 日大】関学DL本田(58)にボールを叩かれ、一瞬速度が落ちる日大QB室井=撮影:Yosei Kozano

【関学大 vs 日大】日大のフォースダウンギャンブルでRB宋のランを止める関学大DB西原=撮影:Yosei Kozano

【関学大 vs 日大】日大の大きく強いDLに苦戦した関学大のOL=撮影:Yosei Kozano

【関学大 vs 日大】関学大の鳥内監督=撮影:Yosei Kozano
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