
アメリカンフットボールの「Xリーグ」は、5月3日、富士通スタジアム川崎で、春季東日本社会人選手権「パールボウル」トーナメントの1次リーグ戦2試合を行った。第2試合の富士ゼロックスミネルヴァAFCー電通クラブキャタピラーズは、富士ゼロックスが14ー6で電通を破った。

【富士ゼロックス vs 電通】第1クオーター11分、富士ゼロックスWR萱間が、電通杉山と競り合いながらTDパスをキャッチ
Xリーグ昇格後の初勝利を狙う電通の挑戦を富士ゼロックスが退けた。富士ゼロックスは第1クオーター3分、DL中園祐輔が電通のファンブルをリカバーしてリターンタッチダウン(TD)を決め、先制、11分にはQB佐々健人からWR萱間俊介への11ヤードTDパスが決まって2ポゼッション差とした。電通は第2クオーター11分にRB北村翔の8ヤードのTDランで反撃(キックは失敗)した。後半は両チームともに得点がなく、富士ゼロックスがそのまま逃げ切った。

【富士ゼロックス vs 電通】パスだけでなく、ランでも68ヤードと孤軍奮闘した富士ゼロックスQB佐々

【富士ゼロックス vs 電通】第2クオーター11分、電通RB北村が8ヤードを走ってTD
昨秋はXリーグで3勝3敗とチーム史上最高の成績を上げた富士ゼロックス。躍進の主役は、QB佐々、RB廣澤達也らのオフェンスだったが、今季初戦はディフェンスが存在感を見せた。
第1クオーターに2本のTDを奪って、勢いに乗るかと思われた富士ゼロックスだったが、ポイントゲッターのエースRB廣澤を電通ディフェンスに徹底的にマークされて苦しんだ。2本目のTD以降、第3クオーターに62ヤードを進んだドライブ(結果はフィールドゴール失敗)を除けば、8回のオフェンスシリーズで47ヤードしか進めず。味方のインターセプトで得たチャンスでも得点できなかった。
しかしディフェンスが、元IBMの多川哲史、元鹿島の山城拓也という、トップチームエースを経験した2人のQBを擁する電通のオフェンスを、よく封じた。試合終盤には、QBサックやロスタックルを連発。第4クオーターの電通の攻撃をわずか2ヤードに抑え込んだ。
次戦は、トップチームの中でも特に得点力の高いIBMが相手となる。今秋に、昨年以上の以上の成績を残す為にも、ディフェンスがIBMオフェンスにどう立ち向かうのか大事な一戦となる。
(文・写真/小座野容斉)

【富士ゼロックス vs 電通】第4クオーター、電通QB多川のパスをインターセプトした富士ゼロックスDB足立

【富士ゼロックス vs 電通】第4クオーター、電通QB多川をサックする富士ゼロックス丸田と石綿

【富士ゼロックス vs 電通】第4クオーター、電通RB北村のランを止める、富士ゼロックスディフェンス陣
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