毎週水曜発売（一部地域はことなります）の週刊プロレスの内容、見どころを発売1日前の火曜に紹介します。
今週号の表紙はスターダム大田区ビッグマッチで時空を超えて実現した6人タッグマッチ。コズエンvs神取忍組の一場面です。女子プロレス界のレジェンドが現在の最先端を走る女子プロレス団体・スターダムに一夜限り集結したお祭り的大会を巻頭からリポート。そのほか「5★STAR GP」序盤の後楽園ほか、「NEW BLOOD」品川、巻末言ではワールド王者・中野たむが過酷な一週間を振り返ります。
新日本はシリーズオフ。そこで「G1 CLIMAX」で6年ぶり3度目の優勝を果たした内藤哲也と同じロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとしてG1初出場でインパクトを残した辻陽太の対談を企画。それぞれの立場で真夏の1カ月を振り返ります。
週刊プロレス創刊40周年記念企画がスタート。縁の人物が週プロについての思いを語る第1回は武藤敬司が登場。2月に引退した武藤は業界キャリア的に週プロとほぼ“同期”の関係。武藤ならではの視点のプロレスマスコミ論は必読です。
ドラゴンゲートは大田区ビッグマッチを開催。新世代対決となったドリームゲート戦・菊田vs箕浦は熱戦の末、菊田がV2。そのほかYAMATOvsフジタ“Jr”ハヤト、ツインゲート戦など注目カード中心に詳報。
そのほかNOAH札幌、全日本・後楽園、DDT大阪、東京女子・新木場、大日本・大阪、天龍プロ新木場、OZ後楽園など掲載。水曜発売（一部地域は発売日は異なります）。
スターダム8・19大田区～中野たむ＆なつぽい＆安納サオリvs葉月＆神取忍＆井上貴子「歴史と闘う時が来た」
ミッドサマーフェスは、現在のスターダムだからこそ開催する意義があった。女子プロレスのトップ団体として新しいファン層を開拓、地盤を固めたいまだからこそ、これまで距離があったレジェンドと絡むことができる。何が起きるのか、観客の支持は得られるのか…。未知な部分は多いが、いまの団体力があればまず悪い結果にはならない。
所属選手に目を移すと、反応はさまざまだった。どちらかといえばお祭り的にとらえている選手が多かったか。その中で一際目立っていたのが、戦前から神取忍に突っかかっていった中野たむだ。
「こういう大会がなかったらなかったで、（団体内だけで闘って）スターダムを極めてたのかもしれないです。でも、アイドルやバレエやミュージカルを経てきて思うのは、歴史を学ばずにそこのトップには立てないし、その道を極めることはできないと思うんですよね。だから、いまのタイミングでその時（レジェンドと闘う必然性）が来たのかなって」
ゆえに、たむは神取にガンガン向かっていった。レジェンドに対する観客の反応は予想以上に大きく、「スターダムマットのはずなのに、レジェンドの時代に私たちがお邪魔してるのかな」と錯覚するほどだったが、それでも神取たちの独壇場にならなかったのは、たむのこの姿勢によるところが大きい。
試合中盤、たむは神取に執拗な張り手を仕掛けた。かつて神取は打撃で相手の顔面を腫らしたことも、自分の顔面をボコボコにされたこともある。たむは自分の顔がそうなることも覚悟して張り手を放ち、スピンキックをガンガン神取の頭部に見舞っていった。中野たむのフィールドに神取忍を引きずり込もうと考えての仕掛けだったのだが…。
神取の反撃はたむの想像を下回った。50％の力も出していないと感じた。要は、本気にさせられなかったのだ。最終的に試合には勝ったが、まるで満足などしていないから、赤いベルトを掲げて神取にシングルマッチを要求した。（成川）
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