毎週水曜発売（一部地域はことなります）の週刊プロレスの内容、見どころを発売1日前の火曜に紹介します。
今週号の表紙は旗揚げ10周年記念の後楽園大会試合後、リングに集合した東京女子の選手たちです。世代闘争で現世代が勝利したメインを中心にリポート。巻末言では10年間、エースとして団体を支えてきた山下実優をクローズアップ。
NOAHは横浜武道館大会を詳報。GHC前哨戦としてだけでなく、師弟コンビ対決としても注目された拳王＆人生vs征矢＆藤波ほか、飯伏幸太のサプライズ登場など、さまざまな出来事が起きた大会をリポート。ムタの娘がリング登場した「マンデーマジック」も注目。
巻頭カラーはスターダム名古屋ビッグマッチ。タッグ、STRONG、ハイスピードのタイトルマッチやすずvs葉月の挑戦権利証争奪戦など注目カード目白押し。ワールド王座決定戦進出をかけたトーナメントがおこなわれた後楽園大会もリポート。
週刊プロレス創刊40周年記念として8月より開催されてきたイベントのファイナルが来年1月に決定。好評連載中の「内藤哲也の手のひら返しdeあっせんなよ」と「棚橋弘至のドラゴンノート」をそれぞれトークライブの形で開催。チケット購入方法など詳細は要チェック！ 新日本の試合は「ワールドタッグリーグ」終盤2大会を追跡。
そのほか全日本・後楽園＆大阪、DDT新宿、ドラゲー札幌、大日本・名古屋＆新木場、2AW後楽園、BASARA後楽園、wave新宿など掲載。水曜発売（一部地域は発売日は異なります）。
東京女子12・1後楽園～山下実優＆中島翔子＆坂崎ユカ＆辰爾リカ＆瑞希vs渡辺未詩＆荒井優希＆鈴芽＆宮本もか＆遠藤有栖「東京女子に出会えてよかった！」
ちょうど10年前の12月1日、それぞれ不安を抱えるなか始動した東京女子プロレス。DDTの女子ブランドとして始まったが、当時は固定の道場もない状態で所属選手の数も多くはなかった。興行のペースも月1～2回程度であり、果たして始まったはいいもののこのまま順調に進んでいけるのだろうか…。その時点で輝かしい未来を確信していた選手はきっといなかったことだろう。
それが気付けば10年。当初からいた選手は「あっという間」と振り返ったが決して楽な道ではない。だけど旗揚げ時から在籍し、いまも最前線で闘い続ける選手がいるからこその現在。先輩もいない状態から始まり徐々に人数も増え、次第に「私も東京女子プロレスに入りたい」と願う選手が増えてきたことが一番の根本的な要因だ。団体が持つ独自のカラーが、それを時間の経過とともに自然と可能にさせたのだった。
荒井優希がそのいい例だろう。トップアイドルとして活動しながらもプロレス界に足を踏み入れ、注目されるなかでデビューを果たした。ただ当初はここまで続ける予定ではなかったという。また、ここまで練習や試合に参加することになるとは本人も思っていなかった。だけど団体のアットホームな雰囲気がそうさせた。拠点である名古屋と、道場があって試合会場の多い東京の往復は楽なことではないが、荒井は「楽しいから全然苦じゃない」と言う。外から見る団体の魅力と内から見る魅力。どちらも力強いからこそ、ここまで団体の規模も大きくなってきたのだ。
そんな10周年の記念日におこなわれた今回の後楽園大会。メインは5対5の3本勝負で、大きく括るなら「これまで団体を支えてきた現世代」と「これからの団体を支えていく新世代」。となれば、この場面で誰もが期するのは新世代が勝利することでの世代交代。そういう変革が続くことで、多くのプロレス団体は成長を遂げてきた。だが、思惑通りにいかないのもまた東京女子らしさか。あくまで独自路線。敷かれたレールを走るのではない。自分たちでレールを敷いて、走る方向を決める。そうやってここまで来たのだから。（石井）
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