※写真上=昨年の66kg級表彰式
写真◎近代柔道
このクラスは前年大会の上位進出者で優勝が争われそうだ。まず、昨年優勝の宮之原誠也(福岡県警察)は、寝技が得意。2位の山本達彦(東海大3年)は、小内刈りなどが武器だ。シニアでの実績は決して多くないが、足技で今年はワンランク上がりたい。また、3位の大島優磨(旭化成)は背負い投げからの寝技が巧み。アジア2位の志々目徹(了德寺学園職)も優勝候補の1人。
若手では17年の高校選手権とインターハイ覇者の市川龍之介(東海大1年)や、18年全日本ジュニア、世界ジュニア優勝の古賀玄暉(日本体育大2年)、同年春夏連覇の近藤隼斗(佐賀工業高2年)らに注目。
世界選手権2連覇の阿部一二三(日本体育大3年)は出場せず、優勝争いは横一線。阿部を追うカテゴリーでは、アジア2位の丸山城志郎(ミキハウス)が有力で、磯田範仁(国士舘大大学院1年)は卓越した足技を持っている。その他では髙上智史(旭化成)、橋口祐葵(パーク24)らが実績もあり有望。さらに、昨年2位の田川兼三(筑波大4年)も上位ラウンド進出の可能性が高い。
彼らに続くのが18年の全日本学生チャンピオンで背負い投げが得意の山田聖斗(桐蔭横浜大1年)。新鋭では18年高校選手権優勝の西願寺哲平(埼玉栄2年)や、同年インターハイを制覇優した桂嵐斗(長崎日大3年)らに期待を寄せたい。
世界代表の橋本壮市(パーク24)とアジア代表の大野将平(旭化成)は出場せず。覇権争いは、世界団体で活躍した立川新(東海大3年)、昨年2位の野上廉太郎(筑波大2年)、ベテランの海老沼匡(パーク24)を軸に展開されそうだ。特に海老沼は減量で苦心することがなくなったため、現在28歳という年齢に関係なく自身が思い描くパフォーマンスを発揮できる強みがある。もちろん、依然として東京五輪を視野に入れているはずなので、他の選手たちにとっては脅威の存在。
若手では18年学生王者の古賀颯人(日本体育大3年)が、シニアでどこまで戦えるかに刮目したい。派手さはないが堅実な柔道で初優勝を狙う。
藤原崇太郎(日本体育大2年)が世界選手権初出場で銀メダルを手にした81kg級は、アジア代表の佐々木健志(筑波大4年)、実業個人優勝で内股が武器の丸山剛毅(パーク24)や、同大会2位で復活を期す永瀬貴規(旭化成)が有力選手。この3人に、前年2位の小原拳哉(パーク24)らが割って入りそうだ。階級を上げて復活を期する中矢力(ALSOK)、永瀬にとっては、東京五輪を目指す上ではここから上昇気流に乗ることが大切で、優勝は絶対的な命題といえる。
若手では全日本学生優勝の友清光(国士舘大2年)のパフォーマンスが楽しみ。足技と担ぎ技、どちらもできる成長株だ。また高校生では、中学時代から活躍してきた板東虎之輔(木更津総合高3年)が、持ち前の攻撃型柔道でシニアの猛者に挑み、中堅の実力者では佐藤正大(自衛隊体育学校)や糸井滉平(大阪府警察)などからも目が離せない。
◇期日
11月3日(土・祝)、4日(日)
※両日とも9時開会、17時閉会予定
◇会場
千葉ポートアリーナ(千葉県千葉市中央区問屋町1-20/TEL043-241-0006)
※最寄駅=JR千葉駅、JR千葉みなと駅、京成電鉄千葉中央駅、千葉都市モノレール市役所前駅
◇日程
3日/男子60kg級・66kg級・73kg級・81kg級、女子70kg級・78kg級・78kg超級
4日/男子90kg級・100kg級・100kg超級、女子48kg級・52kg級・57kg級・63kg級
◇チケット情報
指定席2,000円、一般(自由席)1,000円、高校生以下(自由席)500円 ※未就学児無料
【前売販売(イープラス)】
10月9日(火)10時より販売中
【前売販売(全柔連事務局)】
10月9日(火)より11月2日まで、一般と高校生以下のみ代金引き換えで販売(平日10~12時・13~17時)
【当日販売】
両日とも7時45分から大会会場入場券販売場所にて
◇テレビ放映(予定)
3日/NHK BS1 16時~
4日/NHK BS1 15時~
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