
オリンピックを彩る海外のスター選手たち。これまでの大会同様、2020年東京オリンピック・パラリンピックでわれわれを魅了してくれるのは誰なのか? そんなスターになるえる候補選手を競技の枠を超えて紹介していくこの企画、第3回目は8月25日から東京で開催される世界柔道選手権女子48kg級でも優勝候補筆頭に挙がるダリア・ビロディド(ウクライナ)だ。
※写真上=アイドル並みの容姿と圧倒的な強さを併せ持つビロディド/Daria Bilodid◎2000年10月10日、ウクライナ生まれ。身長172cm、2017年ヨーロッパ選手権優勝、2018年世界選手権優勝。
写真/Getty Images
ウクライナではアイドル、いや、すでに大スターの扱いを受けている。
ビロディドの父・ジェナディは柔道家で、2005年のカイロ世界選手権では銅メダルを獲得しており、柔道一家に育った。
ビロディドはカデ時代から圧倒的な強さを誇り、シニアでの最初のビッグタイトルは2017年のヨーロッパ選手権。ロシアのドルゴバを破って優勝すると、ヨーロッパの柔道界では「ワンダーキッド」、“神童”と呼ばれるようになった。
そして2018年はビロディドにとってブレイクスルーの年になった。なんと負け知らずの31戦全勝、バクー世界選手権では決勝で渡名喜風南(パーク24)を大内刈り一本で破り、17歳で女王となった。これは世界選手権の最年少優勝記録である。
ビロディドの特徴は、48㎏級の選手としてはかなり大柄だということ。身長172cm、リーチも長く懐が深い。日本の軽い階級にはなかなかいないタイプの柔道家だ。
ただし、長身の選手は足元に不安を抱えることが多いが、ビロディドのバランス感覚は優れており、組み手でバランスを崩すことはほとんどない。しかも左組みから繰り出す技が切れる。海外ではビロディドの大内刈りは、”her signature”と表現されるほどだ(日本語だったら「トレードマーク」くらいの感じ)。さらには寝技も巧みで、隙が見当たらない。
8月25日から日本武道館で世界選手権が行われるが、今年も1敗しかしておらず、大本命であることは間違いない。
そしてこれまでのキャリアで、ビロディドは日本の選手に一度も負けたことがない。ただの一度も、だ。
彼女のインスタグラムのアカウント、@dariabilodid7は16万人以上のフォロワーを誇っているが、そこでの彼女はモデル顔負けのプロポーションを誇る美女である。ちょっとばかり“ツンデレ”の感じもある。
畳の上でも、SNSの世界でも最強のティーンエイジャー柔道家である。
●東京五輪・競技情報
出場予定/2020年7月25日(土):女子48kg級
会場/日本武道館
文/生島 淳
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