close

2024-06-21

東京五輪20㎞W代表の高橋英輝が現役を引退

2022年の日本選手権20km競歩で6度目の優勝を飾った(写真/牛島寿人)

東京五輪男子20kmW代表の高橋英輝(富士通)が現役引退を発表した。

岩手大4年時の2015年、日本選手権20km競歩で初優勝を飾り、以降、19年まで大会最多となる5連覇、22年を含め、通算6度の優勝を果たした。

日本代表としても、富士通に入社した15年に北京世界選手権に出場(47位)し、17年ロンドン(14位)、19年ドーハ(10位)、22年オレゴン(29位)、23年ブダペスト大会(21位)まで5大会連続出場。オリンピックには16年リオ(42位)、21年東京大会(32位)と2度出場。20kmWの自己記録1時間17分26秒は日本歴代5位、10000mW37分25秒21、10kmW38分03秒は共に日本記録と、日本が誇るトップウォーカーだった。


集大成として臨んだ東京五輪では32位でフィニッシュ(写真/JMPA)

「どのレースも自分にとっては忘れられない思い出です。その中でも一番深く記憶に残っているのは、自分にとって陸上キャリアの集大成にしたいという思いで臨んだ2021年の東京2020オリンピックです。できる準備はすべてやりつくしたものの、コンディションを整えることができず、1時間27分29秒で32位という結果でした。それでも応援してくれた人たちから『頑張っているところを見て元気が出た』という言葉をいただき、次こそは笑顔でゴールする姿を見せたいという思いで競技に向き合うことができました。どんな結果になったとしても最後まで自分のベストを尽くす大切さを、応援してくださる皆様から教えていただいたことは、競技を通して得られたかけがえのない経験の一つです」

 現役引退を発表した富士通のホームページで、ファンへの感謝をつづった高橋は、6月20日付けで富士通を退社しており、地元・岩手で小学校の教員として新たな一歩を踏み出す予定だという。


23年12月に千葉市内の小学校で陸上教室をひらいた高橋。セカンドキャリアとして地元・岩手に戻り、小学校教諭になることを選んだ

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事