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2024-07-02

【アメフト】日本代表は準優勝、3連覇のカナダに届かず U20世界選手権

アメリカンフットボールU20世界選手権で、日本代表は9-20でカナダ代表1に敗れ、準優勝となった=2024年6月30日、カナダ・エドモントンで(日本アメリカンフットボール協会提供)

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日本アメリカンフットボール協会(JAFA)によると、カナダで開催されているアメリカンフットボールのU20世界選手権(国際アメリカンフットボール連盟=IFAF主催)の決勝(現地6月30日)で、日本代表がカナダ代表1に9-20で敗れ、準優勝(2位)となった。この大会の前身(世界ジュニア選手権、U19世界選手権)から通算して6度目の出場で初めての決勝に進んだ日本だが、U19時代からの3連覇を目指した開催国カナダ1には届かなかった。

日本は、26日の準決勝では、IFAFの公式大会で初めて米国代表を破って決勝に進出していた。決勝の前に行われた、3位決定戦ではオーストリアが32-25で米国を破った。日本の2位は、過去最高の成績。カナダは3大会連続4度目の優勝で、3位はオーストリア、4位は米国となった。

日本は第1クオーターにK中勇大(関西学院高等部卒)がフィールドゴールを決めて3点を先制。しかし、第2クオーター序盤にカナダにTDパスを決められて逆転を許すと、後半はカナダに力強いランプレーで主導権を握られ、失点を重ねた。その後は後半から出場したQB小林伸光(日本大学)のパスを中心に反撃しましたが、試合終了間際に小林からWR高橋耀生(サンディエゴ大学)へのTDパスで6点を返すにとどまった。

 この試合の日本側の最優秀選手(MVP)にはDB東田隆太郎(関西学院大学)が選ばれた。


大橋誠監督「選手たちの渡航後の成長が素晴らしかった」

選手もコーチも本当によく頑張ってくれたが、詰め切れないところをきっちり詰めていかないと、こういう大会では勝ち切れないということがよく分かった。(QB菊地を先発させたのは)大きいプレーを狙うより、小さいプレーをしっかりつないでいくということでいうと、菊地の方が向いているのではということだった。久しぶりの国際大会で、選手たちは初めてという中でよくアジャストしてくれ、特に渡航後の成長度合いが素晴らしかったので、今後に向けて有意義な大会になったと思う。

ゲームMVPの東田「ラン、分かっていても止められなかった」

東田隆太郎選手 ただ単に悔しい。守備は抑えたところもあったが、(相手のランプレーは)分かっていても止められなかった。自分よりフィジカルが強い相手と戦うことができたので、この1対1の強さを(自分の)チームにも共有し、次は(関西学院大学)ファイターズで日本一を目指せるようにやっていきたい。

IFAF・U20世界選手権は、2018年の前回大会まではU19世界選手権として行われていた。2020年に第6回大会が開かれる予定だったが、新型コロナ感染症のため実質的な中止となり、カテゴリー変更を経て、カナダでの開催となった。

日本は、関西学院大学から9人、立命館大学から5人、法政大学から4名など、この世代のエース級の
選手45人(大学生41人、高校生4人)が参加。日本大学アメリカンフットボール部が廃部になった後の後継組織「日大有志の会」からも、今回のエースQB小林など5人が選出されていた。

開催地:カナダ・アルバータ州エドモントン
試合会場:コモンウェルス・スタジアム(収容人数55,000人)、クラーク・スタジアム(同3,500人)
大会方式:8チームによるノックアウト方式、上下2回戦制(各チーム3試合ずつ)
参加国 :カナダ、米国、日本、オーストリア、豪州、パナマ、ブラジル、カナダが2チーム。
日本の選手資格:①日本国籍を有すること ②2024年12月31日時点で、18歳以上20歳以下であること (2004年1月1日~2006年12月31日生まれ)
派遣人数:選手45名、コーチおよびスタッフ15名(IFAF世界選手権基準)

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