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2019-05-07

シュン・スカイウォーカー 追放権を自ら行使

DRAGON GATE「DEAD or ALIVE 2019」★2019年5月6日(月)
名古屋・愛知県体育館  観衆=4563人(超満員札止め)

 6日、名古屋・愛知県体育館で毎年金網戦が定着しているDRAGON GATEのビッグマッチが開催された。例年、マスクや髪の毛が懸けられてきた金網戦だが、今年はユニットの絆が試されるルールで、5チームによって争われた。

 金網上部に設置してある旗を取ることができればエスケープ成功。その時点で5人中4人は、ユニット内の選手を追放するかしないかを決める権利が与えられる。負け残った選手はユニットのメンバーのうち必ず一人を追放しなければならない。

※以下の試合リポートは「週刊プロレス mobile」内の「試合結果速報」に掲載されたものの一部となります。

8、―絆―金網サバイバル5WAYマッチ(時間無制限)
土井成樹VSYAMATOVSKzyVSシュン・スカイウォーカーVSビッグR清水
※エスケープ順:①Kzy(18分12秒)、②シュン・スカイウォーカー(23分16秒)、③YAMATO(28分21秒)、④土井成樹(35分20秒)
※ビッグR清水の敗け残り。シュン・スカイウォーカーがメンバー追放権を行使して自身を望月道場より追放。その他の勝ち抜けチームからは追放者無し。敗者チームのR・E・DからBen-Kが追放に

 4人が清水を集中狙いし、10分経過とともにエスケープが解除されると、一斉に金網をよじ登ろうとする。それを金網外のセコンドたちが一斉に道具を使ってカット。望月道場はシュンのために板をセット。シュンがその上からダイビング・ボディーアタックを見舞う場面も。

 その中で最初にエスケープに成功したのはKzy。ゴムパッチンを土井に決め、KzyはYAMATOにバズーカ攻撃を決めて最初に旗を奪取。続いてシュンが逆上がりで旗を近くへ。だが、マリアのキス攻撃に阻まれ、YAMATOも追いつく。そこへヒョースケ・サンタマリアがサプライズ登場し、YAMATOやマリアにキス。息を吹き返したシュンが旗を取った。 

 3番目の脱出を狙う清水が金網に登ると今度はダークサイドハルクが登場し、清水にワインを噴射。これでYAMATOがエスケープに成功。最後は土井対清水の一騎打ち状態。土井が旗を取りかけるが、Ben-Kが別の場所に旗を移動してしまう。清水は土井に砲丸投げスラム。

 旗を取ろうとすると石田がパウダー攻撃で阻止。土井はDOI555の3連発からバカタレスライディングキックを放って金網を上がる。すると吉田が毒霧を噴射。清水はラリアットを連発し、ライガーボムも決めてエスケープに近づくが、ここでダメージの残るキッドが登場して土井をアシスト。さらに清水の金網上部からのOTAKEBIを自爆させ、最後は土井がエスケープに成功した。

自ら望月道場を抜ける意志を告げるシュン(左)と望月(右)

〈メイン後のリング上〉
勝者のエスケープ順にてメンバー追放権行使の有無を発表。

Kzy「一緒に上がってくれないか(とほかのメンバーと一緒に金網内へ)。愛知県体育館、またイチ抜けしたぞ! イチ抜けした最初の金網の上から見たこの景色は最高だったよ。そして、この旗はオレだけの力じゃない。ナチュラルヴァイブス全員で取った旗だ。オレは宣言通り、そのままのことを言う。ナチュラルヴァイブスからの追放者はナシだ。当たり前だろうが。オレたちナチュラルヴァイブスは言うまでもなくこのテーマに沿った通り、絆が売りなんだよ、おい。わかるか。We Are ナチュラルヴァイブス、これからも5人でよ、ダンスを踊ってヴァイブスを上げて突っ走っていこうぜ、よろしくどうぞ! 以上だ!」

シュン「Kzyさんはこの追放権を行使しなかったけど、オレは使います(会場が大きくどよめく)。(望月)師範、望月道場はユニットではないですけど、みんなも聞いてほしい。箕浦、吉岡、そしてヒョウ、オレはこの金網に入ることが決まってから旗を取っても取らなくても追放する選手を決めていました。これは文句なし、ルールはルール。望月道場から追放される選手は…シュン・スカイウォーカーだ(再びどよめき)。このルールで望月道場を抜けたからには今後ここに戻ってくることはありません。オレはこれから自分の力で自分の道を切り開いていきます。3日後のキング・オブ・ゲート開幕戦でオレは望月さんと当たります。望月さん、覚悟しといてください! そして…(涙ぐみながら)いままでありがとうございました(と頭を下げる。望月はシュンを突き飛ばしてから退場)」

YAMATO「ハルクどこいった? 今年もハルクに助けられました。そしてヨースケにも助けられました。みんなに助けられました。トライブ・ヴァンガードからの追放者はありません。来月にはフラミータがまた帰ってきてくれる。一人欠けることなくこのメンバーでハルクの復帰を待ちたいと思います。ハルク、待ってるぞ!」

土井「オマエら準備はできたか? いままで再三にわたって言ってきたよな。ドラゴン・キッド、オマエが一番追放される確率が高いと。今日もドリームゲート戦で負けたよな。それからほかのマキシマムのメンバー、。今日のセコンドぶり見させてもらったぞ。覚悟はできてるな。マキシマムから追放されるメンバーは…なしや!(拍手と歓声が沸き起こる)もう一回言うたろか? 追放はなしや。マキシマムは誰一人として追放なしや。2019年、今年に入ってからマキシマムは絶不調で、開幕からガタガタでした。負けるたびにキッドに絡まれて、マイクで絡まれてツイッターでも絡まれて、正直メッチャ腹たってたぞ。でもあれはキッドなりのエールやな。

 まあアンタ、そういうキャラやもんな。まあ今日ドリームゲート、負けたけど感動しました。素晴らしい試合でした。みんなもそう思うよな? しかも自分だけセコンドでセコンドで、金網のセコンドなんもせんわけにはいかんから、負けたにもかかわらず最後、来てくれました。あなたのおかげで旗取れましたよ。まあ今日一番活躍したのは石田ですけどね。そこでアンタ調子に乗ったらあかんよ。追放するよ。いまからでも遅くないよ。取り消そうか? それは冗談として、オレたち5人、この5人がマキシマムのベストメンバーや。オレたち、この5人がマキシマムや、ありがとう!(土井がキッドと抱きつき、毒霧をキッドのTシャツで拭く)おいいまからでも遅くないぞ。それ以上、絡むなよ(とキッドに)」

菊池リングアナ「それでは最後に敗者、R・E・D代表、ビッグR清水選手は追放するメンバーを決定してください」

清水「はぁ、いやあ~負けちゃったよ、おい。ちょっとBen-K、イスに座りたいからイス持ってきてくれない? くそ~、まじかぁ、負けちゃったか。クソ。追放するんだからさ、Eita派もリングに上がってよ。Eita派もいないと始まらないじゃん。早くリングに上がって。いやあ負けちゃったよ、クソ。それになんだよ、この顔。なにこれ。え? マッシュルームか、おい。あの石田のヤロー、ホンマ。はよ、Eita派出てきてよ。みんな待ってるじゃん。早くリングに上がって(Eita派も上がる)。追放しなきゃいけないの? ルールはルールだもんね。仕方ねえか。あーあ、やっちゃったな、おい。よし、R・E・D、みんな揃ったね。じゃあいまからR・E・D、追放するヤツ決めちゃおうっか。吉田は誰がいいと思う?(耳打ちされて)それしかおらんよね。そうだよね。

 Ben-Kは誰がいいと思う?(耳打ちされて)やっぱりそうか。やっぱりそうやんな。おいEita派のEita、それからPAC、神田、それからKAZMAも覚悟しとけよ。(客席に向かって)オマエらも覚悟しとけよ。いいか、発表するぞ、おい。R・E・Dの追放者は…Ben-Kじゃ! はははー!(Ben-Kにラリアットを見舞い、ほかのメンバー全員で袋叩きにする。さらにEitaはイスでBen-Kの脳天に一撃)。オマエら見たか? R・E・Dの追放者はここにおるBen-Kじゃ。オマエ、オレがせっかくよ、あんなクソみたいなしょうもないユニットのマキシマムからR・E・Dに引き抜いたったのにオマエ、何も存在感ないやないか。それにオマエ、なんもしゃべらへんやろ。なんかしゃべってみいや。ほらなんもしゃべらんわ。なんやねん、オマエ。R・E・D来た意味ないやんけ。それによ、4月のよ、ツインゲートではよ、Eitaの好アシストでな、オレらはやぁーっとツインゲート手放すことはできたんじゃ。

 オレとな、オマエが組んでたらな、ツインゲートの価値、そしてこのオレ、ビッグR清水の価値も下がるんじゃ、コラッ。それとよ、Ben-K、もう一個言わせてもらおうぞ。オマエよ、オレがEitaのこと、追放するわけないやろ。オレとEitaは裏で繋がってたんじゃ。R・E・Dのな、リーダーはEitaしかおらんねん! なあEita」

Eita「おいBen-K、残念だったな、ははは。このオレが追放されると思ったんか。Ben-K、さっきの試合でよくもR・E・Dのリーダー、このオレに手を出したな。ふざけんじゃねえぞ、コラッ。オマエみたいなな、いてもいなくても変わらないような存在、空気みたいなヤツはな、R・E・Dに必要ねえんだよ、コラッ。そうだろ、オマエら。おいBen-K、マキシマムに戻るなり好きなようにしろ。まあオマエはセンスねえから、今日ここでプロレスを辞めた方がいいかもしれねえけどな。コイツ、プロレスのセンスねえんだからやっても意味ねえだろ。いいか、今日PACがドリームゲートを防衛した。そしてトライアングルも防衛した。おい、いいか、ドラゴンゲートの中心にいるのはオレたちR・E・Dだからな。オマエら楽しみにしとけよ、ボケッ!」

(さらにBen-Kを痛めつけたあと、退場。Ben-Kは一人残される。マイクを持つが、一度手から落として退場しようとするが、ファンの声援を聞いてもう一度マイクを握る。「ベンケイ」コールなども発生)

Ben-K「清水! R・E・D! オレは絶対、オマエたちにやり返すからな。名古屋のみなさん、応援してくれとは言いません。ただ、オレのやり返すとこを見ててください。オレの心の叫びを聞いてくれ。魂の叫びを聞いてくれ! オレがぁ…Ben-Kじゃぁ!!」

今大会の詳細は5月8日(水)発売の「週刊プロレス5月22日号(No.2011)」に掲載。

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