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2019-04-25

鈴木みのるからライガーへ OFGプレゼント

新日本プロレス「Road to レスリングどんたく2019」
★4月24日(水)東京・後楽園ホール 観衆=1660人

 24日、来年1月東京ドームでラストファイトを行う獣神サンダー・ライガーのデビュー30周年記念試合が行われた。ライガーは田口隆祐、タイガーマスクと組み、鈴木みのる、金丸義信、エル・デスペラード組と対峙。試合前から鈴木が珍しくマイクを持つ姿も見られた。

 ライガーと鈴木には因縁がある。2002年に鈴木の主戦場であった総合格闘技団体「パンクラス」で、佐々木健介に変わって出場したライガーはMMAルールで鈴木と対戦、敗れた過去があるのだ。

※以下の試合リポートは「週刊プロレス mobile」内の「試合結果速報」に掲載されたものの一部となります。

第3試合 獣神サンダー・ライガーデビュー30周年記念試合
鈴木みのる&○金丸義信&エル・デスペラード(9分36秒、首固め)獣神サンダー・ライガー&タイガーマスク●&田口隆祐

 試合前、鈴木がマイクを持つ。

 鈴木「おい、ライガーよ。オマエ、あのとき言ったよな。『2年ぐらい時間よこせ』って。おい、いつまで待たせんだよ。それともなにか? 体力が衰えて怖いから、もうあなたとはできません(笑)ということか? おい、どうすんだよ? おい、ちょっと待て! 獣神サンダー・ライガー30周年、プレゼントだ!」

 鈴木がオープンフィンガーグローブを投げると、怒ったライガーが襲い掛かってとゴング。ライガーとタイガーが串刺しトレイン攻撃。さらに田口がヒップアタック。3人合体ドロップキックと鈴木を攻め込む。さらに田口がヒップアタックも、鈴木がかわして自爆。

 鈴木は控えるライガーに襲い掛かり、場外戦へ。リングでは金丸が田口に、デスペラードがタイガーに襲い掛かり、場外戦へ。鈴木軍が暴れ回り、鈴木が先にリングに戻る。田口が戻ると、鈴木は場外のライガーに視線を向けたまま攻める。田口の張り手は力のない音。デスペラードが田口を投げ落とし、金丸は鉄柵に重ねてギロチン。デスペラードはタイガーも場外に落とす。

 リング上にはデスペラードひとり。鈴木が田口をリングに戻すと、エプロンに寝かせて場外を走り込んで蹴り上げる。リングに戻すと、金丸がカバーもカウント2。

 5分経過。鈴木がストンピング、ニーリフト。田口がエルボーを連打して反撃し、ヒップアタックで倒す。ようやく代わったライガーは胸板に張り手。鈴木は笑ってコンビネーション。ライガーは鈴木の顔をつかんで叩きつけ、さらに顔を踏みつける。止めに入ったレフェリーまで突き飛ばす。

ライガー(下)に馬乗りで掌底を落とす鈴木(中央)を止めようとするデスペラード(上)

「ライガー」コールの中、鈴木がタックルでテイクダウン。マウントパンチを繰り返すと、止めに入ったレフェリーを突き飛ばし、馬乗りで掌底を落とす。止めに入ったデスペラードまで突き飛ばす。鈴木が腕十字を狙うも、抜け出したライガーが浴びせ蹴り。

 タイガーはソバット、ハイで金丸を攻め、コーナーに上げると雪崩式アームホイップ。田口がヒップアタックで続き、デスペラードを場外へ。タイガーが金丸にタイガードライバー。鈴木がライガーにスリーパー。金丸がタイガーにウイスキーを噴射。デスペラードがタイガーのマスクを剥ぐと、金丸が首固めで3カウントを奪った。

 試合後も場外で暴れる鈴木は執ようにイスでライガーを殴打し続ける。

試合後、マイクを持つライガー

ライガー「おい、鈴木よ。オマエ、なにがしたいんだよ? ケンカがしたいのか? ケンカがしたいならリング使うな! ここはプロレスの聖地だ! 会場に集まってくれてるファンは、プロレスを見に来てんだよ! ケンカがやりてーなら、どこの街中でもけっこうだよ、やってやるぞ、コラ!(鈴木がなおも挑発すると)おい、おいやるか! おし、こい! ケンカしてやろうじゃねーか!(ライガーと鈴木はイスを持つとリング上でチャンバラ。セコンド陣に引き離されると)おい、鈴木よ! ケンカだったらどんな素人だってできるんだ! 街中行きゃ、いっぱいやってるわ! プロレスは、レスラーは、このリングで闘うんだ! オマエのケンカなんか、だれも見たかねーよ! 新日本、出てけ、オラ!」

◆バックステージ
ライガー「今日来た会場のファンに申し訳ない。悲しい。30周年ということで来てくれて、ライガーコールをくれて、そのファンの前で、あれはなんだ? パンクラスの総合ルールでもなんでもない、プロレスでもない。じゃあなんだ? ケンカだろ? ケンカなら街中行ってみ。いくらでも見られるよ、タダで見られるよ。練習してようがしていまいが、だれでもできるよ。ケンカじゃない、闘いなんだよ。

 新日本プロレスという、プロレスの闘いなんだよ。それができないなら、新日本のリングに上がるな。自分がやりたいことを勝手にやっときゃいいじゃん。ウチのリングを利用するな。ケンカ売るなら、ケンカやろうって言えや。中途半端なことしやがって。オレがパンクラスルールでやった頃の、あの頃の鈴木みのるじゃねえよ。ただのチンピラだよ。あんなヤツと試合組まれるのもイヤだよ。なぜリングに上げるんだよ。なぜ会社は新日本のリングに上げるんだ、あんなヤツを。プロレスができないヤツは、プロレスのリングに上げるな。

(マスコミ陣に向かって)オマエらもちゃんと書いとけよ。プロレスの記者なんだろ? プロレスが好きなんじゃねえのかよ? ただ仕事だからやってるだけなのか? プロレスが好きなら、オレの言ってることが間違ってないの分かるだろ? 新日本プロレス、プロレスのリングなんだ。ケンカをするところじゃねえんだ」

 鈴木「おい、さっきのグローブ持ってこい。ライガー、変わったね、変わっちゃったね。ここは神聖な、神聖な。ははは。お遊戯でもやってろ。おい。お面野郎が。今日来た客も、ライガー、そして鈴木みのる、何楽しみにしてる、だ? ふざけるな。オレは、いつまでも、三角コーナーのゴミみたいにへばり付いているテメエが嫌いなんだ。邪魔なんだ。おい。

 この生存競争生き残れないヤツはさっさと消え去れ。こら。それと、プロレスのリングはケンカじゃねえ? おーおーおー。じゃあなんだ答えてみろ。あぁいい。ライガーが答えなくてもオレが答えてやる。そう、お面被った着ぐるみショーだ。テメエのやってるプロレスは、ただの着ぐるみショーだ。プロレスはな、男が命を懸けて闘う場所だ。お面被った着ぐるみショーなんかじゃねえんだ。

(オープンフィンガーグローブを床に捨てながら)そう。別にこんなのつけてもつけなくてもいいんだ。オレが殴れればいいんだ。蹴れればいいんだ。首絞めれればいいんだ。オレはお前のトドメを刺せればそれでいい。いつまで遊ぶ気だ? それともこのまま時間稼ぎか? 

 ライガーよ。お前の口で答えろ。さぁ、練習でもするかな。練習(記者を殴りながら去る)」

今大会の詳細は5月1日(水)発売の「週刊プロレス5月15日号(No.2010)」に掲載予定。

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