ランニングの最重要アイテムであると同時に、ランナーにとって最も関心があるのがシューズ。現在発売中の『ランニングマガジン・クリール』9月号は、「ランニングシューズ最前線2020」と題して35ページにわたって特集しています。
なかでも注目の企画は、「元日本代表がプレート入りシューズを試し履き」。2018年にNIKEのカーボンプレート入りシューズ「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」で設楽悠太(Honda)や大迫傑(NIKE)が日本記録を更新して以降、ヴェイパーフライがマラソン界を席巻。そして、本来ならばオリンピックイヤーだった今年2020年、プレート入りシューズの大きな波が到来し、各ブランドから次々に新モデルが発売されています。
特集では19種類のプレート入りシューズ図鑑を掲載するとともに、そのうちの10足の試し履き会を実施。多くがトップランナーを想定してつくられていることもあり、試してもらったのは元日本代表で、今でもサブ3の走力を誇る平塚潤さんと小幡佳代子さん。自分がレースや練習で使うなら、という目線だけでなく、一般ランナーのコーチとして、そのシューズに合う練習内容や走り方のタイプなどをコメントしてくれています。
真剣な表情で試着する小幡佳代子さん(左、1999世界陸上セビリア大会マラソン代表)と、平塚潤さん(1993世界陸上シュツットガルト大会10000m代表) 写真/山口高志
おふたりが試したのは、下記の10足です。
メタレーサー(アシックス)
アディゼロ プロ(アディダス)
UAホバーマキナ(アンダーアーマー)
クラウドブーム(オン)
エンドルフィン プロ(サッカニー)
ゲンテンEL(デサント)
FuelCell TC(ニューバランス)
ハイペリオン エリート(ブルックス)
カーボンX SPE(ホカ オネオネ)
ウエーブデュエル ネオ(ミズノ)
ちなみに、ウエーブデュエル ネオ以外はすべて、カーボンプレート、またはカーボン混プレートを採用しています。
プレート入りシューズの試し履きと対をなす企画として、編集部によるクッショニングモデルのシューズトライアルを実施しました。普段からクッショニングモデルを愛用する編集長・高橋と編集部員・斎藤による対談形式で、9足のシューズの履き心地をまとめています。
クッショニングモデルは着地時の衝撃吸収を最優先にしており、どのシューズもクッション性に優れているものの、プラスαの安定性や反発性、ライド感で特徴が分かれました。
編集部がクッショニングモデル9足を試し履き
試したクッショニングモデルのシューズはこちら。
ノヴァブラスト(アシックス)
シンクロン オルティックス(カルフ)
ゴースト12(ブルックス)
スーパーノヴァ(アディダス)
ナイキ リアクト インフィニティ ラン フライニット(ナイキ)
クリフトン エッジ(ホカ オネオネ)
クラウドストラトス(オン)
FuelCell PRISM(ニューバランス)
セーフラン100(ヨネックス)
このほかにも、川内優輝選手がシューズの選び方と履き分け法を語るインタビューや、サブ4向けシューズカタログ、タイム・タイプ別ショップお薦めシューズなど、ランニングシューズにまつわる情報が満載です。