現在、拠点とするアメリカ・オレゴン州ポートランドで練習を行っている、東京オリンピック男子マラソン日本代表の大迫傑選手(NIKE)が、7月16日、オンラインでの合同取材に応じた。ツイッター上で発表したチーム「Sugar Elite」の立ち上げや、改めて、ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%の履き心地、練習でのシューズの履き分けについて語ってくれた。
新型コロナウイルスの影響による五輪延期について、大迫選手は、本来の7月開幕であれば、3月の東京マラソンから即、準備が必要だったこともあり、「準備をする時間がとれましたし、時間ができたことによって新しいアイデアにもつながり、プラスになったことも多い」と前向きに話した。
その新しいアイデアの1つが、ツイッター上で発表した「Sugar Elite」(シュガー・エリート)というチームの立ち上げだ。「世界で戦うために強さを求める選手が集まる」のがコンセプトで、第1弾として、8月17~24日までの1週間、大学の中長距離選手を最大10人集めて合宿を実施する。「強さを求めるならば、大学や実業団などの所属に関係なく集まるべきだと思っていますし、より世界を目指すための近道になると思います。日本人として、世界と戦える『集団』をつくりたい」と意気込む。
「Sugar Elite」の「Sugar」には、普段、『スグル』が読みにくいために、『シュガー』というニックネームで呼ばれていることと、「『シュガー』は『悔しい』という気持ちを表現する意味でも使われる」という由来があるという。「アメリカで悔しい思いや、うまくいかないことを経験してきたからこそ、今の自分がある。若い選手たちとともに、強さへのフラストレーションや飢えている気持ち、悔しい思い、そういうエネルギーを一緒に『強さ』に変えて、世界と戦っていきたい」と、意図を説明してくれた。
さて、東京マラソンでナイキの画期的な厚底シューズ、「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%」を履き、日本記録更新(2時間5分29秒)と五輪代表を勝ち取った大迫選手に、あらためて、着用感などを聞いてみた。アルファフライの一番の特徴は、前足部にエアバッグ「ズーム エア ポッド」が入ったことだが、前モデルのナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%と比べて、「エアが前足部に入ったことで、反発性が上がった印象は、すごく受けます」という。その反発性を生かすために、多少、変えた部分もある。
この7月に登場した「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%」の爽やかな白ベースの新色
「『走り方を変えた?』と周囲からよく聞かれます。そこまで大きくは変える必要はないですが、接地の意識が少しだけ変わりました。かなり外側から接地するタイプでしたが、(アルファフライは)少し内側というか、中のほうで接地する意識にしています。初めて履いた時に、その(反発を得られる)位置を探しました。大雑把に言えば、ズーム エア ポッドを生かすような走り、という感じですね」
とはいえ、今はトレーニングの時期のため、「ナイキ フリーや、ペガサスを履くことが多く、アルファフライはあまり履いていません。脚の力や、筋力を高められるシューズのほうを意識して履くようにしています」という。
具体的な履き分けは、ナイキ フリーは短めのラン、ペガサスはジョグ(ゆっくり~3分30秒/キロ)、ペガサス ターボはロング走(3分30秒~2分55秒/キロ)。それより速いペースのトレーニングでは、アルファフライやヴェイパーフライ、ストリーク7などを履いているそうだ。中でも一番のお気に入りはペガサス。新しくリアクトフォームを採用した「ナイキ エア ズーム ペガサス 37」についても、「かなり好きな感触のシューズ。重心が乗りやすくなったというイメージがありますね」と語ってくれた。
先行きが不透明な今だからこそ、自分の信じる道を着実に進み、シューズの特性を生かしながらトレーニングを続けている大迫選手。五輪という1つの目標を目指すだけでなく、トップアスリートとしての姿勢を、後継者たちに自分の背中で示していきたいという強い思いが、言葉の1つ1つから感じとれた。
文/高橋幸司(ランニングマガジン・クリール編集長)
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