今春、プロランナーになった川内優輝選手が、自身の原点ともいうニューカレドニア・モービル国際マラソン。11年前に初めて海外マラソンを走ったのが、天国に一番近い島で行われた大会。その時、同じレースを走っていたのが、婚約者の水口侑子さんだ。川内優輝選手が世界を目指すようになった大会は、海外マラソンの魅力に溢れている。
日本とニューカレドニアとの時差はわずかに2時間。海外マラソンは体調管理との戦いでもある。時差ボケがないというだけでも、いいコンディションを保つことができる。飛行時間も直行便で8時間半と、空の旅を楽しむにはちょうどいい長さだ。
コースは南太平洋のシーサイド。往路は右手に海が広がり、復路では左手が海になる。マラソンコースはもちろん、少し足を伸ばしたり、船で島に渡ったたりするだけで、日本では見ることができない素敵な景色に出会うことができる。
マラソンが開催されるヌメアは、ニューカレドニア最大の都市。スタート&フィニッシュ地点となるアンリ・ミラール競馬場の近くには、オフィシャルホテルのシャトーロワイヤル・ビーチリゾート&スパほか、多くのホテルがある。会場に歩いて行けるのは助かる。
天国に一番近い島は、フランス領で街がきれいなだけでなく、安全でもある。夜の女性の1人歩きはオススメしないが、散策やショッピングで身の危険を感じることはない。
ニューカレドニア・モービル国際マラソンには、日本からのマラソンツアーの参加者が多いのも特徴の1つ。空港への送迎など、マラソンツアーなら至れり尽くせりなので、走りや遊びに集中できる。
ヌメアはもちろん、アメデ島など、少し足を伸ばせば、非日常を体験できるスポットがたくさんあるのがニューカレドニア。マリンアクティビティーはもちろん、数々の固有動植物との出会いがあるトレッキングなど、アウトドアライフを楽しめるフィールドがたくさん。
走っている間はもちろん、走り終えた後も、寒さを感じないのは、マラソンを楽しむために大切な要素。記録を目指して走るには、肌寒いくらいがいいが、南の島のマラソンは、たっぷり時間をかけて楽しみたい。寒さは辛さ。暖かさは楽しさ。
海に囲まれている島なので、シーフードをはじめ、食材の種類が豊富で新鮮なのがニューカレドニア。また、フランス領であることから、どんなレストランでも食にうるさいフランス人たちを満足させるクォリティーの料理が提供されている。一流フレンチはもちろん、エスニックから日本食まで、選択肢が幅広いのも特徴。
今年は、レース前日に川内優輝選手のトークショー、レース後には川内選手も参加する表彰式&フェアウエルパーティーがある。レースや観光、グルメだけでなく、ビフォアもアフターも楽しめる。
今年のゲストランナーは4月にプロ転向した川内選手。日本からの参加者は100人程度なので、トークショーも、フェアウエルパーティーも、ゲストとの距離がとても近く、触れ合う機会も多い。
今年のニューカレドニア・モービル国際マラソンの開催日は8月25日。川内優輝選手も、フィアンセの水口さんと参加することが決定している。
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