ウルトラブーストが生まれ変わった。より快適に、より軽快に走れるように。数多くのランニングシューズの履いてきた元ランニングマガジン・クリールの樋口が、ウルトラブースト19の履き心地をレポートする。
文:樋口幸也 写真:阿部卓功
写真上 ウルトラブースト19の特徴の1つが、同じマテリアルで様々なデザインのシューズがあること。お気に入りの一足を見つけられるはず 写真:阿部卓功
2月2日、新しいウルトラブーストで走るイベント「最新のウルトラブーストで最新の東京を走るNew Running Tokyo by adidas Ultraboost 19」を開催した。ウルトラブースト19は、4つのコンポーネントを改良し、より快適に走れるシューズとなった。4つのコンポーネントは、オプティマイズドBOOST™フォーム、トルションスプリング、プライムニット360、3Dヒールフレームだ。
足を入れてまず驚いたのがフィット感だ。プライムニット360の「360」は、言うまでもなく足を360度で包み込むことを意味している。靴下のように足底までしっかりと包み込んでくれる。どこにも違和感がない。イベントに参加したランナーの中に、外反母趾の男性がいた。彼がフィット感に感動していたのが印象的だった。
こう書くと、靴下のように心もとない印象を与えてしまうかもしれないが、そんなことはない。サイドパネルと3Dヒールフレームのサポートが効いている。特に3Dヒールフレームは、単に軽量化を目指しただけでなく、踵骨をサイドからしっかりと押さえてくれる。プライムニット360との相性で、踵がすっぽりと収まる。
シューズの違いを確認する一番いい方法は、右足と左足に別々のシューズを履くことだ。その状態で走ると、シューズの違いをよく理解できる。
右足にウルトラブースト19、左足に従来のウルトラブーストを履いた。左足のウルトラブーストは、昨年のボストンマラソンを走ったモデルで、長い距離を走る時には疲れにくいので愛用している。
まず、感じたのはウルトラブースト19のソールの厚さである。フォームの量を20%も増やしたというから、厚く感じるのは当然だろう。驚いたのは、オプティマイズドBOOST™フォームが、軽く感じられたことだ。20%も増量しておきながら、今までのウルトラブーストよりも軽い。「オプティマイズド」とは、「最適化された」という意味だが、まさに、このフォームは最適化されている。
フォームが厚くなっているので、衝撃吸収性が高いのは当然で、かつ、BOOST™フォームの特徴である反発力も、明らかに高まっている。右足の跳ね返りが強いために、右足の大腿部が跳ね上がるような走り方になった。これは楽しい!
両足のウルトラブースト19を履くと、反発力が心地よい推進力となって前に進む。
イベントは、ミッドタウン日比谷や六本木など、都内の数カ所を巡る17km。前半、市ヶ谷から飯田橋までの外濠公園の下り基調のコースでは、厚くなったBOOST™フォームが着地衝撃をしっかり吸収してくれる。丸ノ内中通りの石畳の道では、サイドパネルと3Dヒールフレームのおかげで、ぐらつきを全く感じなかった。終盤の赤坂のアップダウンは、BOOST™フォームとトルションスプリングの反発力が生む推進力で駆け上がることができた。
最近の練習不足で、ストップ&ゴーを繰り返す都心ランでは、疲労が溜まるのではないか。そんな心配もしたが、翌日に全く疲労感がなかった。
これから暖かくなり、のんびり走るのが気持ちのいい季節になる。長い距離をゆっくり走るLSD(ロング・スロー・ディスタンス)や、マラソンとピクニックを兼ねたマラニックなどを楽しむには最適。ウルトラブースト19は、そんなランイベントにベストマッチするシューズである。
レースでタイムを求めるだけがランニングの楽しみではない。気の合う仲間とおいしいい食べ物やきれいな景色を求めて走る喜びも感じて欲しい。ウルトラブースト19は、その快適な走りで、走る喜びをより増してくれるはずだ。
ウルトラブースト19は、楽しく走るファンラン系シューズではあるが、これだけはしっかり伝えておく必要がある。フルマラソンで4時間半を目指したにも関わらず、後半、脚が棒のようになって失速してしまったというランナーのレース用シューズとしても使える。脚が棒になるのは、着地衝撃を筋疲労を招くからであり、BOOSTフォームが、その着地衝撃を確実に吸収してくれるからだ。
Ultraboost 19
22.0~28.5cm 25.0~29.5cm
※店舗によって取り扱いサイズが異なります。
¥22,000(税別)
文:樋口幸也
ランニングマガジン・クリール元編集長。世界25カ国のマラソン大会を取材。フルマラソンの回数は100回以上。ベストは、3時間8分。
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