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2018-02-01

ナイキ エピック リアクト フライニットは、 クッション性とエナジーリターンを両立させた ナイキリアクトテクノロジーを搭載

ランをどこまでも楽しくする
新感覚クッションを搭載したシューズ

 最新のフォーム技術であるナイキリアクト テクノロジーを搭載したナイキ エピック リアクト フライニットが2月22日に発売される。これは、新感覚のクッションが体験できるランニングシューズだ。

 ランニング後半にもフレッシュな足取りをキープし楽しく走れるように、一歩ごとに衝撃を緩和しつつエネルギーを反発させ、軽さを感じることができる。また、繰り返しのランニングの衝撃や悪条件にも対応する耐久性も兼ね備えている。ナイキのイノベーター、科学者、技術者とデザイナーが力を合わせ開発した、最新のナイキ リアクト フォームでその要望に応えている。 

 アッパーはとてもシンプルで、前足部、つま先とアーチは、ナイキ フライニット レーサーを参考に開発された一枚仕立てのナイキ フライニット ブーティ構造で、ミニマルで足にフィットする形になっている。必要とされる部位を的確にサポートし、屈曲性と通気性を備える。

 ソール部分は比較的大きく目立つ作りになっている。ナイキ リアクトフォームは、これまでのEVA 素材を使ったフォームよりも柔らかく、路面の凸凹を感じにくくなっている。また、ソールが潰れるのを防ぐため、ある程度の厚さがある。デザイナーたちは、ミッドソールをかかとのアッパー部分からはみ出す広めの幅にすることで、ランナーが望むクッション性と必要な安定性を実現した。

 コンピュータ設計では、データをもとに素早くアイディアを形に変えることができる。周りに余分なパーツをつけたり、接着剤や糊を使わずに、1 枚のナイキ リアクト フォームを用いてミッドソールをデザインしている。

 ミッドソールのデザイン方法や表面構造で、ランニング時に必要となる特定の部位に、クッション性とサポート性を提供する。ミッドソールの表面には、深さの異なる複雑な凹凸があるが、深い部分でしっかりとクッション性を提供し、浅い部分で硬さを維持する。また、本当に必要な部分以外の素材をそぎ落とすことで軽量化を図っている。

 アッパーが一枚のフォームの上に配置されているので、ミッドソールがアウトソールを兼ねていることになる。そして、前足部とかかとの部分のみにトラクションとシューズの耐久性を高めるためのゴムパーツを付け、ミニマルなデザインになっている。ナイキ エピック リアクト フライニットは、その先行モデルとなるルナ エピック2 よりも5%軽く、11%柔らかく、エネルギーリターンは10%高い。

 ナイキ エピック リアクト フライニットは、NIKE.COM と一部小売店で2 月22日から発売される。

ナイキ エピック リアクト フライニット PRICE: ¥16,200(税込)

クッション性とエナジーリターンを
両立させたナイキ リアクト

 ランナーに、ランニングシューズに何を求めるかを聞いたところ、その答えは明確だ。「より良いクッション性」、「すぐれたエネルギーリターン」、「軽いシューズ」、さらに「すぐれた耐久性」をランナーは求めている。ランナーはこれらの要望すべてを実現してくれるシューズがほしい。ただ難しいのは、この4つの性質は対極的なものであるため、1つの素材で全てを実現するのは困難だった。

 素材が柔らかければ、エネルギーを吸収する。ナイキ ランニング・アドバンスト フットウエア担当ディレクターのアーネスト・キムは次のように言う。

「枕を考えてみてください。眠る時には頭を枕の上にのせますが、枕が頭をはねかえすようではいけないでしょう。ぐっすり眠れるように、枕に頭をのせた時にはそのすべての重みを吸い取ってほしい。それが優れたクッション性です」

 その逆に、エネルギーリターンが高いのは、硬い素材だ。一般的なフォームはクッション性か、あるいはエネルギーリターンかどちらかの選択になる。また、それが軽いか耐久性があるかの選択も必要になる。通常、全てをかなえるのは難しいが、1つだけ例外がある。それがナイキの最新のクッショニング・イノベーションであり、画期的なフットウエア フォーム、ナイキ リアクト テクノロジーだ。

ナイキ リアクト技術を初めて使ったランニングシューズには、ナイキ リアクト フォームを1 枚で、キャリアや接着剤や糊を使わずにミッドソール兼アウトソールとして使用している。

 ナイキ リアクト フォーム クッショニングは、バスケットボール向けに2017年6 月に登場した。バスケットボールはプレイヤーが一瞬の間に方向やスピードを変え、飛び上がることを求めるスポーツだが、このフォームはそのニーズを満たた。柔らかく、よく弾み、よくたわむが、安定感もある。これまでのナイキバスケットボールシューズになかったバランスを実現した。

 この実現のため、ナイキ社内の化学者や素材エンジニアたちが協力し、理想的な結果を生み出す素材や化学組成を研究した。これは、ナイキ社内の開発能力が問われる作業とも言えた。そして400 以上の化学組成や処理方法を試し、望ましい性質を生み出す素材を見つけ出す科学的手法も採用しながら、ナイキ リアクト フォームの独自の組成を見つけ出した。

 その後、ナイキ リアクト テクノロジーをバスケットボールプレイヤーに、のべ2,000 時間以上にわたりテストしてもらい、ほかにテストしたナイキ バスケットボールシューズのどれよりも耐久性とエネルギーリターンにも優れていることを確認した。ランナーも同じような性質のシューズを求めているので、このナイキ リアクト テクノロジーをランニングシューズに用いるのは自然なことだった。

見た目に複雑なパターンは溝の深さも部位ごとに変えており、溝の深い部分でクッション性を高め、浅い部分で硬さを確保している

 バスケットボールシューズには、プレイヤーが求める耐久性、安定性とトラクションのコントロールを提供するために、ナイキ リアクト フォームをケースで囲んだ構造でデザインしたが、ランニング向けにはケースを使用せず、ナイキ リアクト テクノロジーを用いて、ロードでこの技術が最大限能力を発揮できるようにしている。

 ナイキ スポーツ研究所で他のランニング用フォームと比較したところ、ナイキ リアクト フォームがエネルギーリターンに最も優れていた。最新のナイキ ルナロンと比べても、エネルギーリターンが13%高くなっている。

「どこかにでもあるような、無名のフォームと比べているわけではなく、最新のナイキ ルナロンとナイキ リアクトを比較したことを強調したいです。そのようにレベルの高い比較をしても、ナイキ リアクト テクノロジーは、ランナーが一歩進むごとにより多くのエネルギーリターンを提供できるのです」

 そう、キムは話す。

 例えば、ナイキ リアクト フォームを手で押さえつけたら、優れたクッション性を感じるはずだ。そしてその手を離すと、フォームは間もなく元の形に戻る。それがエネルギーリターンである。走った時には、一歩一歩足を進める時に踏み込まれたフォームがすぐに元に戻り、常に同じ感覚をずっと長い距離でも感じ続けることができる。

 これらに加え、ナイキ リアクト テクノロジーは、ナイキの中で最も長持ちするフォームであり、ランナーにもっとたくさん、もっと遠くへ走るエネルギーを与える。キムは次のように説明する。

「ナイキ エピック リアクト フライニットは、ナイキランニングがテストした他のどのフォームよりも耐久性があります。つまり、熱心な長距離ランナーのニーズにも応えられるということです」

 フォームをシューズに組み込む時に、デザイナーは研究所から入手したアスリートに関するデータに目を向けた。それは、アスリートがどのように、どの方向へ、どんな力をかけて動くのか、という情報だ。このデータをもとに、具体的にどの部分にサポート性を必要とするかを視覚的に示し、クッション性とトラクションの最適化を可能にする圧力分散図にした。

「これによってデータに基づいた判断が素早くでき、ナイキ リアクト フォームの長所を最大限に高められるミッドソールやアウトソールの形にすることが可能になります」(キム)

 さらに、データをナイキ独自のアルゴリズムで計算し、ナイキ リアクト技術がランニングパフォーマンスをさらに高められるような素材表面の形を導き出した。

 ナイキ エピック リアクト フライニットは、先行モデルとなるルナ エピック2よりも柔らかく、エネルギーリターンも高く、さらには軽く仕上がっている。とはいえ、重要なポイントは、アスリートに気に入ってもらえるかということだ。ナイキ リアクト技術のテストを実施した。エリートランナーと一般ランナーが合計17,000 マイル(27,300km)以上を走った。

「その期間、テスト参加者は常に、ナイキ リアクトを履くと、もっと頻度をあげて走りたくなるとコメントしました。フィードバックの中でも特に嬉しかったのは、ナイキ エピック リアクト フライニットでランニングすると『楽しくて、もっと走りたくなる』というものでした」(キム)

 ナイキ リアクト テクノロジーは、現在販売中のナイキ リアクト ハイパーダンク2017 フライニット、ジョーダン スーパー.フライ2017 にも使われている。

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