6月の花嫁、ジューン・ブライド。
ローマ神話由来で、この月に結婚したカップルは一生、幸せな結婚生活を送れるんですって。
力士たちの多くは20代。いわゆる適齢期ぞろいです。
当然、女性に対する関心も高く、そのハートを射止めるための方法、プロポーズの仕方もさまざまです。
力士たちはどうやって結ばれるのか。日々、土俵上で一発勝負にかけているだけに、実に個性的です。
まだ結婚していないあなた、ぜひ参考にしてください。
※月刊『相撲』平成31年4月号から連載中の「大相撲が大好きになる 話の玉手箱」を一部編集。毎週金曜日に公開します。
ファンからの求婚力士は力のシンボル。見るからに頼りがいがあるだけに、妻になりたい、という女性ファンは絶えない。しかも、ご当所力士、とあればなおさらだ。
平成30(2018)年春場所、地元大阪出身で東前頭14枚目の勢(現春日山親方)は英乃海を突き落とし、初日から3連勝した。館内から大きな拍手歓声をもらった勢は、
「当たりもよかったし、次の手もよかった」
とニコニコ顔だったが、ご当所ならではのハプニングも。まず取組前、入場してくるときの花道で、いきなり、それも超至近距離から、
「大阪出身、勢」
と大声を掛けられたのだ。これには勢もびっくり。
「声援をいただくのはありがたいことなんですが、集中しているときだけに、ちょっと」
と戸惑った顔をしていたが、幸いにも相撲には影響なく、快勝。足取りも軽く引き揚げてくる花道で、またまたハプニングに見舞われた。勢の似顔絵をデザインしたTシャツを着た熱心なファンらしき女性に、
「結婚してください」
とプロポーズされたのだ。
これには勢もどう反応していいか、わからず、一瞬、棒立ち状態に。
「ま、ま、ありがたい、ことですけど」
と泡食っていた。
貴景勝(現湊川親方)も、同じように女性ファンに迫られたことがある。この貴景勝の出身地も、大阪に近い芦屋市。平成31年春場所と言えば貴景勝にとっては大関取りがかかった、大事な場所だった。場所前からファンの関心も高く、3月3日に西宮市の阪急西宮ガーデンで行われた交流イベントも超満員。質疑応答のコーナーも設けられ、貴景勝はマイクを片手に笑顔で数々の質疑に応えていたが、小学校3年生の女の子の次のような質問には度肝を抜かれた。
「私の将来の夢は、貴景勝関のお嫁さんになることです。お嫁さんになれますか」
この大胆な公開プロポーズ(?)には、さすがの貴景勝もタジタジ。
「10年後、もう一回、お会いしましょう」
と答えるのが精いっぱいだった。関西の女性は積極的なんですかね。
月刊『相撲』令和3年7月号掲載