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2017-06-28

神戸からフットウエアの新しい潮流が生まれる? アディダス、国内初の開発施設を9月にオープン

施設イメージ画像

 アディダス ジャパンは、2020年に向けて、世界の舞台で戦うアスリートのフットウェアカスタマイズ、およびグローバルで展開する定番商品のフットウェア開発を行う新たな開発施設(名称未定)を2017年9月に開業予定であることを発表した。この開発施設を基軸に、日本発の技術や次世代のシューズクリエイターの育成などを目指すプロジェクトを始動する。

 アディダスの日本初の技術といえば、ランニングカテゴリーから始まり、アディダスのパフォーマンスシューズ全般に発展していった「adizero(アディゼロ)」が有名だ。2005年の登場以来、国内外のランナーの信頼を得て、ハイレ・ゲブラセラシエらのマラソン世界記録を支えてきた。

 同施設は、世界最先端レベルの計測、テスト機器、さらにハイスペックの製靴機器を備えた、アディダス史上日本国内初のフットウェア開発拠点となる。1999年からアディダスの事業に携わり、「adizero(アディゼロ)」の生みの親でもあるアディダス シューズ クリエイションアドバイザーの大森敏明氏がディレクターに就任し、選び抜かれた経験豊富なスタッフとともに、次世代シューズの開発を行う。

 アディダスと大森氏とのコラボレーションを通じ、彼の監修のもと、アスリート向けシューズのカスタマイズサポートを行い、そのノウハウを活かして、ラスト(木型)開発、アッパーデザイン監修、パターン作成を中心とするグローバル展開の定番商品開発も担う。さらに、全国のアディダスシューズ販売者に対するフットウェア専門教育に加え、世界中のシューズクリエイターに対し、次世代に向けた人材育成を行う予定だという。また、同施設は全世界におけるアディダスのアスリートサービスのネットワークとも連携しており、既に計測済みの選手であれば、そのデータをもとに日本国内にてシューズを製作することが可能となる。

 アディダスにとってフットウェア事業は、特定のカテゴリーのみに留まらず、ランニング、フットボール、ベースボールなど、ジャンルを超えて、スポーツパフォーマンス事業全体の要となっている。2020 年に向け、日本のスポーツ人口の増加が想定され、また、日本のアスリートが世界的な大会で最高のパフォーマンスを発揮するためにより充実したサポートが必要となる。新施設は、アディダスが2020 年に向けて掲げる、スピード、オープンソース、キーシティを3 本柱としたビジネス戦略『CREATING THE NEW』を推進するプロジェクトの拠点となっていく。

【新施設概要】※名称未定
所在地:兵庫県神戸市内
開業日:2017 年9 月(予定)
主な利用対象者:アスリート、アディダスフットウェア販売関係者、シューズクリエイター等
主な役割:
 アスリート向けのフットウェアのカスタマイズサポート
 ラスト(木型)開発、アッパーデザイン監修、パターン作成などを中心とする定番商品開発
(ドイツ本社が指揮する商品開発の一部の開発工程をサポート)
 国内の店舗スタッフや販売パートナーへのフットウェアの専門教育全般
 世界中のシューズクリエイターに対する人材教育
上記全てにおいて、アディダス シューズ クリエイションアドバイザー大森敏明氏が監修。

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