※上の写真=チュニジア戦でイングランドのストライカーらしい2ゴールを決めたハリー・ケイン(写真/gettyimages)
ロシア・ワールドカップ1巡目の得点パターン (BBM)
上の図は、38ゴールからPKによるゴールとオウン・ゴールを除いた27ゴールのシュート・ポイントを示している。大会前から言われていたことだが、今大会もほんとんどのゴールがペナルティーエリア内から生まれていることが分かる。
また、ゴールを奪うために必要なのはペナルティーエリア内でパスを受けることだけではない。待ち構えているDFに寄せられる前に素早くシュートを放つことが求められるのだ。実際、27ゴールの内、3タッチ以上かけて生まれたゴールは4つしかない。また、そのゴールの多くがカウンター・アタックによって守備陣が崩れていたことも見逃せない。単独でゴールまでたどりつくのは至難の業と言えるだろう。
空中戦から見事な個人技でゴールをこじ開けたディエゴ・コスタ。彼のようなゴールは希なケースと言える 写真/gettyimages
ペナルティーエリア外、あるいは外目から生まれたゴールも1タッチや2タッチから生まれていることに注目すべきかもしれない。それほど、DFの寄せが速いのだろう。
なお、3タッチ以上のゴールは以下の選手が決めている。
また、今大会でもCKやFKといったセットプレーが重要な得点源になっている。
この数字にFKから直接生まれたゴールを加えると、11ものゴールがセットプレーから生まれていることになる。日本代表はPKとCKからの得点だが、傾向をうまく活用したとも言えるだろう。
本田圭佑のCKを大迫勇也がヘディングで決めて日本代表がコロンビア代表に勝ち越した 写真/gettyimages
スペイン戦での試合終了間際に同点となるFKを決めたポルトガル代表のクリスチアーノ・ロナウド 写真/gettyimages
当たり前と言えば当たり前だが、ゴールを効率良く奪うための方策は以下のようになる。
果たして、二巡目にはどのような傾向が生まれるのだろうか?