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2017-07-21

高校サッカーのスター・金古聖司が抱く 高校サッカー部・監督としての信念

『サッカークリニック』では5月号から8月号まで、「高校サッカー研究2017」という企画の中で「高校サッカーのあり方」をテーマにした短期連載を行なってきました。
 7月号で取り上げた埼玉県の本庄第一高校は、「高校サッカーのスター」の1人で、元Jリーガーの金古聖司・監督が率いています。
 金古監督は東福岡高校2年生のとき(1997年度)、史上初となるインターハイ、全日本ユース(U-18)選手権、全国高校サッカー選手権大会を制し、全国3冠を達成しました。キャプテンを務めた3年生のとき(1998年度)には高校選手権で東福岡を2連覇へ導くなど活躍し、1999年に鹿島アントラーズ入り。2008年に鹿島を退団すると、アジア4カ国でプレーしたのち、2015年に現役から退くことを決めました。そして2016年より、監督として本庄第一を率いています。
 まだ監督2年目の金古監督が、どのような思いで部員たちと接し、指導しようとしているのか――。それが垣間見られる言葉が、東福岡時代に試合に出ていなかった同級生と話した内容にありました。今回はその言葉を以下に紹介します(協力/吉田太郎 写真/吉田太郎、BBM)。


「『どうして頑張れたの?』と彼(同級生)に聞いたら、『先輩の中に、俺らはここで頑張るしかないと言ってくれる人がいた』と言ってくれたのです。『引っ張ってくれる人がいたから頑張るしかない。サボっている人もいたけれど、主力にケガ人が出たとき、志波先生(当時の志波芳則・監督。現在は総監督)がたまに呼んでくれるときが最もうれしかった。見てくれていると感じた』とも言ってくれました。だから、私も選手たちをしっかりと見てあげたいと考えるようになりました。チームを強くしたいのはもちろんのことですが、頑張っている選手はほかにもいます。全員を見て、強くしていくのがいいのかもしれないと感じたのです」(金古)

2016年4月から、本庄第一高校で指導にあたっている金古聖司・監督

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