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2025-12-15

【アメフト】ライスボウルはパナソニックvsオービック 富士通、東京ガスは力尽く

【パナソニックvs富士通】パナソニックが残り4秒で決勝のFGを決め、粘る富士通を振り切った=撮影:小座野容斉

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アメリカンフットボールの日本選手権「ライスボウル」を目指し、国内最高峰・Xリーグ「X1 スーパー」の上位チームが争うライスボウルトーナメント(RBT)は、12月13・14日に東西の2会場で準決勝2試合があった。

 13日のパナソニックインパルス(秋季リーグ1位)対富士通フロンティアーズ(同5位)は23-20でパナソニックが接戦を制した。14日のオービックシーガルズ(同2位)対東京ガスクリエイターズ(同6位)は35-9でオービックが勝利した。

 この結果、第79回ライスボウル(2026年1月3日、東京ドーム)はパナソニック対オービックの対戦と決まった。パナソニックは5年連続12回目の出場、オービックは5年ぶり10回目の出場となる。

息詰まるライバル対決、パナソニックが勝ち切る
【パナソニックvs富士通】第3Q、パナソニックWR長沼晃平が34ヤードのTDパスをキャッチ=撮影:小座野容斉

【パナソニックvs富士通】第3Q、パナソニックWR長沼が34ヤードのTDパスをキャッチ=撮影:小座野容斉

ライスボウル準決勝
パナソニックインパルス○23-20●富士通フロンティアーズ
(2025年12月13日、@ヤンマースタジアム長居)

2021年以降4年連続でライスボウルでの対戦だったが、今年は準決勝で顔を合わせた両雄。第3Q(クオーター)終了時点で、17-3とパナソニックがリード。QB荒木優也が2本のTDパスを決め、ディフェンスでもDEジャボリー・ウィリアムスが2サックするなど、オフェンス・ディフェンス共にパナソニックの勝ちパターンだった。

しかし第4Qに富士通が猛反撃。QB高木翼がWR糸川幹人にTDパスを決めてワンポゼッション差とすると、直後のパナソニックのオフェンスで、DB北川太陽がブリッツしてQB荒木にハードヒット。ファンブルしたボウルを富士通がパナソニックゴール前10ヤードで抑えた。富士通はこのチャンスを逃さず、WRサマジーグラントがTDパスをキャッチして、同点に追いついた。

富士通は次のオフェンスでK納所幸司がFG(フィールドゴール)を決め逆転したが、パナソニックは、RB立川玄明や、QB荒木自身のキープで前進し、さらに富士通の反則にも助けられてK佐伯眞太郎が同点のFGを決めた。

残り3分からのオフェンス。富士通は残り42秒を残して、K納所の50ヤードFGを狙ったが失敗。パナソニックは、QB荒木が、WR桑田理介へ24ヤードのパスを決めるなど、41ヤードをほぼパスだけで前進。残り4秒でK佐伯が43ヤードのFGトライを決めて、熱戦に終止符を打った。

攻守の歯車がかみ合ったオービックが快勝
【オービックvs 東京ガス】第1Q、オービックWR西村が先制のTDパスをキャッチ=撮影:小座野容斉

【オービックvs 東京ガス】第1Q、オービックWR西村が先制のTDパスをキャッチ=撮影:小座野容斉

ライスボウル準決勝
オービックシーガルズ○35-9●東京ガスクリエイターズ
(2025年12月14日、@Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)

攻守の歯車がかみ合ったオービックが快勝した。オービックは最初のオフェンスシリーズで、DBジェイソン・スミスをQBやWRで使うなど、多彩なオフェンスでドライブをつなぐと、エースQBピアース・ホリーからWR西村有斗に27ヤードのTDパスが決まって先制した。

オービックは次の東京ガスのパントミスに付け込んで、東京ガスゴール1ヤードの地点でリカバー。QBホリーが、WR佐久間優毅にTDパスを決めて、14-0とリードした。

オービックは、その後オフェンスが進みながら詰めを誤って、無得点の時間帯が続いた。東京ガスはQB谷口雄仁のパスが決まるようになったが、3rdダウンロングのシチュエーションを作られて攻めきれず、FG2本を返したにとどまった。

オービックは、前半最後のオフェンスシリーズで、QBホリーが、渡邊ジャマールにTDパスを決めて、21-6で折り返した。

オービックは後半最初のオフェンスでも、TEホールデン・ハフへ集中的にパスを決めて、フィニッシュもハフへのパスTDで28点目。

オービックは、第4Qには東京ガスのオフェンスを、1ファンブルロスト、2インターセプトと、すべてターンオーバーに追い込んだ。そしてRB西村七斗のランTDで駄目を押す形で勝ち切った。

【小座野容斉】

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