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2026-01-15

【相撲編集部が選ぶ初場所5日目の一番】大の里、きわどい土俵際も、“義ノ富士翌日の隆の勝”をしのいで連敗阻止

俵の上、左足一本で体をかわしながら、隆の勝を突き落として連敗を免れた大の里。ややバタバタした相撲が多かった印象もあるが、場所序盤を4勝1敗で乗り切り、中盤以降をにらむ

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大の里(突き落とし)隆の勝

いったんは右が入りかけたが、差そうとしたところをはね上げられた直後にイナされ、一瞬棒立ちに。そこに隆の勝得意の右の突きを食らってしまった。それでも何とかその腕を払いのけながら、土俵際で右から左と軸足を替えながら俵の上で回って、突き落としで星を拾った。きのう、義ノ富士に敗れて今場所の初黒星を喫した大の里は、ぎりぎりのところで連敗は阻止し、1敗をキープした。
 
隆の勝が「分かりませんでした。多少は(物言いを)希望しましたね」という、きわどい土俵際ではあったが、「自信はありました」と大の里。先場所は10日目に義ノ富士に敗れた翌日の11日目に隆の勝に連敗したことで、リードしていた優勝争いを混戦にしてしまい、V逸の原因の一つを作ってしまったが、今場所は同じく義ノ富士に敗れた翌日の隆の勝戦を白星で乗り切った。

「先場所も同じ組み合わせだったんで、悪くないと思って。内容はよくないですけど、連敗しなかったことはよかった」と大の里。自らも認めるプラス思考で、序盤戦を終え、中盤戦を見据えた。
 
序盤の5日間は4勝1敗。この日を終えて幕内の全勝は欧勝馬と阿炎の平幕勢2人だけになったので、このあと優勝争いの中心になっていくことは十分考えられる。ここまでの相撲内容は、いつもに比べるとバタつく相撲が多いような感じはあるが、ただ、先場所途中休場の原因となり、心配された左肩については、ほぼ問題ないようには映る。

「前半戦は、いいも悪いも出た。体は動いているので、しっかり反省して、もう一回集中してやりたい」と本人も言っているとおり、この日見せたようなとっさの反応は、悪くはない感じがする。あとは、最初から自分のペースに持ち込むという立ち合いができてくるかどうか。これができてこなければ、引いたりせざるを得ない相撲が多くなるので、その後の反応が悪くないとは言っても、やはり星を落とす危険は高くなってしまうだろう。
 
きのうまで並んでいた他の横綱・大関の中では、この日は琴櫻が“中盤戦のキーマン“伯乃富士にうまく取られて2敗目を喫し、一歩後退。豊昇龍は勝手知ったる相手の若隆景を一蹴、安青錦は過去の対戦成績では連敗していた大栄翔が相手だったが、現状ではさすがに力の差を見せ、落ち着いて寄り切り、1敗をキープした。
 
また、きのうまで勝ちっぱなしだった関脇霧島は、王鵬に叩き込まれ土。好成績者を整理すると、全勝が平幕の欧勝馬と阿炎、1敗で豊昇龍と大の里の両横綱、大関安青錦、霧島、髙安の両関脇、平幕藤ノ川、欧勝海、そしてこの日、通算400勝をマークした帰り入幕の元大関朝乃山の8人が続く形となった。全勝の2人はいずれも三役経験者、そして1敗勢も横綱・大関に若手、ベテラン取り揃えてなかなか頼もしい顔ぶれが並び、主演、助演に役者がそろってきた感じだ。
 
もちろん実績からして、方向としてはだんだん横綱・大関の争いに収れんしていく可能性が高いとは思うが、今場所の横綱・大関陣はそこまで盤石という印象もないので、終盤までにまだ星を落とす可能性はないわけではないと考えるがどうだろうか。
 
あす6日目は「よくなってきてますね」と上り調子に自信を見せる1敗の関脇髙安が安青錦に挑戦。今場所王鵬のパワーに屈して黒星を喫している安青錦が、今度は髙安のパワーをどう封じにかかるかは見ものだ。

文=藤本泰祐

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