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2026-01-27

【NFL】苦しみながらゲームを作ったメイ 大健闘もターンオーバーが悔やまれるスティダム

【ペイトリオッツvsブロンコス】第4Qは雪が激しく振り、気温はマイナス9度まで下がった=Getty Images

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AFCチャンピオンシップ
ニューイングランド・ペイトリオッツ○10-7●デンバー・ブロンコス
(2026年1月25日 エンパワー・フィールド・アット・マイル・ハイ、コロラド州デンバー)

パス86ヤードでも、勝負所でQBランが奏功
【ペイトリオッツvsブロンコス】パスわずか86ヤードに封じられたペイトリオッツQBメイだったが、きっちりと試合を作った=Getty Images


キックオフ時は気温華氏26度(約-3℃)で晴天だったが、ハーフタイムまでに雪が降り始め、第4クォーターは吹雪の中、気温は華氏16度(約-9℃)に下がった。この悪天候の中で、23歳、NFL2年目のQBドレイク・メイが確実なゲームメーキング、勝利をつかんだ。

メイはブロンコスディフェンスの強力なパスラッシュに苦しみ、被サック5を喫した。レギュラーシーズンでは1試合平均258.5ヤード、成功率72%だったパスが、わずか86ヤード、47.6%に抑え込まれた。しかし、ビッグゲームで最も大切な「ターンオーバーを犯さない」ことだけは守り抜いた。

そして、10回65ヤードのランで勝利をつかんだ。第2Qにペイトリオッツ唯一のTDを挙げただけでなく、後半開始のドライブでは、QBスクランブルから28ヤードのビッグゲインで、オフェンスを勝ち越しのFG(フィールドゴール)に導いた。試合終了まで2分を切った3rdダウン5ヤードでは、QBキープで7ヤードを走って、ブロンコスの望みを断ち切った。

メイは試合後、「言葉にならない。このチームに、ただ感謝している。チームメイトの全員、一人ひとりを心から愛している。皆の力があったからこそできたことだ」と語った。

2002年8月生まれのメイは、スーパーボウルで先発すれば、NFL史上2番目に若いQBとなる(最年少は1984年シーズン、第19回大会のダン・マリーノ=ドルフィンズ、23歳4か月)。もし勝利すれば、史上最年少のスーパーボウル勝利QB(現在の記録は第40回大会のベン・ロスリスバーガー=スティーラーズ、23歳11ヵ月)となる。

先制パスTDもギャンブル失敗、ペイトンHCは後悔
【ペイトリオッツvsブロンコス】第4Q、ブロンコスQBスティダムのパスをインターセプトしたペイトリオッツのCBゴンザレス=Getty Images


ディビジョナルプレーオフの2日後に骨折した足首の手術を受け、今季が終了したエースQBボー・ニクスが観戦する中、ジャレット・スティダムは奮闘した。過去2シーズン、レギュラーシーズンで1度もパスを投げたことがなかったQBは、第1QにWRマービン・ミムズJrへの52ヤードパスで、レッドゾーンに侵入すると、WRコートランド・サットンへの6ヤードTDパスをヒットした。

しかし、ステイダムは第2Q終盤にミスを犯す。自陣33ヤードからの3rdダウン5ヤードからサックされそうになり、無理な態勢でトスするようなパスを投げたが、バックワードパス=ファンブルと判断され、21ヤードロスしたうえで、ペイトリオッツにリカバーされてしまう。ペイトリオッツはこのチャンスを逃さずに、同点のTDに結び付けた。

「前に投げたつもりだったが、リプレーでは明らかに違っていた」とスティダムは語った。おとなしくサックされて、パントでヤードを挽回すればよかったと後悔した。

第4Qには、3点を追う展開で2分11秒でミムズJrを狙ったパスをインターセプトされた。

スティダムのは17/31で、133ヤード、1TDは、文句を言えない成績だった。ただ、2度のターンオーバーが対戦相手のQBメイに劣った。

伏線はあった。7点をリードした第2Q残り9分、エンドゾーンまで14ヤードヤードの地点まで攻め込んだブロンコスは、4thダウン1ヤードで、ギャンブルを選択した。しかし、QBスティダムがRBのR.J.ハーベイを狙ったパスはインコンプリート、ブロンコスの序盤の勢いは消えた。

ブロンコスのHCショーン・ペイトンは「FGを選択しなかった判断を後悔している」と試合後語った。この時点までブロンコスのオフェンスは機能していた。ここでTDを取って突き放せば、ゲームをコントロールできると考えた、歴戦の名将ペイトンの判断は、理解はできた。

ただ、「スティダムを信頼している」と試合前に繰り返していたペイトンHCだが、「相手ディフェンスがアジャストする前に、TDが取れそうな機会で取らないと勝てない」という焦燥が潜んでいなかったろうか。本来のQBボー・二クスがプレーしていたら、この場面でも「この後もチャンスは来る」と考えて、無理せずにFGを選択していたように思えてならない。

同じように、スティダムも、この4thダウンギャンブルの失敗を引きずっていたのかもしれない。

    ■

スーパーボウルが始まって60年。得点10でカンファレンスチャンピオンシップを勝ったのはこれが3回目となった。過去2試合は、1979年のNFCチャンピオンシップゲームではラムズがバッカニアーズを9-0を下し、1991年のAFCチャンピオンシップでビルズがブロンコスを10-7で破っている。両チームとも、スーパーボウルでは敗退している。

【小座野容斉】

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