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2026-02-07

「どっちが勝っても“初”の大舞台」東京女子2・14後楽園でのタッグトーナメント決勝戦は現王者組・オーバーイーツvs即席タッグ・瑞希&汐珠【週刊プロレス】

左から上原、上福、汐珠、瑞希

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名前が変わって6回目となる「“ふたりはプリンセス”Max Heartトーナメント」。今年は全12組がエントリー、そのうち歴代でプリンセスタッグ王座を獲得しているのは4組。逆に明確にタッグ名がついていない即席タッグは4組であり、前半戦は明確にタッグ力の差が見られる組み合わせもあった。だけども、そう簡単には進んでいかない今年のタッグトーナメント。1回戦から波乱が続くことになるとは誰もが思わなかった。

 1・17横浜で開幕。メインは前年度覇者の享楽共鳴(中島翔子&ハイパーミサヲ)vsK!SS//(山下実優&鳥喰かや/キックスラッシュ)で、熱戦の末にタッグ名が決まったばかりのキックスラッシュが勝利を手にした。IWA JAPAN SETUP世界タッグ王座を保持しているものの、難敵・享楽共鳴からの勝利はたやすいものではない。だけど、そこには山下が信じ続けた鳥喰の進化が大きく映っていた。

 1・25両国KFCでの2回戦でインパクトを残したのは、前年度準優勝のぽむペイラー(原宿ぽむ&マックス・ジ・インペイラー)だ。不変の絆は時が経つに連れてどんどんと重みを増しているようで、両者の言葉ではない信頼関係もリング上にどんどん広がっていく。インペイラーは相棒・ぽむを投げつけるなど以前からのムーブを多く出していくが、投げられる際のぽむの笑顔にも変化があるように感じた。「もう投げないでね」と本人はパートナーに何度もお願いしているが、きっとその声はインペイラーに届いていない。

 だけどシード枠だった白昼夢(辰巳リカ&渡辺未詩)を下して堂々のベスト4進出。昨年1月にプリプリ王座から陥落も、夏のシングルトーナメント優勝から9月にベルトを取り戻した未詩は団体内でも圧倒的な存在感を放っているのが現状。さらに過去に優勝経験もある白昼夢だけに、一気にタッグ戦線での返り咲きも狙いたいところだったが…。ただ、ぽむペイラーのコンビネーションは周知の通りで、今回のトーナメントにおいて一番勝敗が読みづらいカードだったのではないだろうか。

 そして1・31新宿での準決勝を経て、2・14後楽園での決勝戦へ。そこで対戦するのは荒井優希&芦田美歩とぽむペイラーに勝利したOber Eats(上福ゆき&上原わかな/オーバーイーツ)と、キラ・サマー&七瀬千花とでいじーもんきー(鈴芽&遠藤有栖)を下した瑞希&高見汐珠だ。

 少し先の話をすると、優勝チームはトーナメント直後のビッグマッチでプリンセスタッグ王座に挑戦するのが自然な流れであり、これまでも同様に挑んできた。第1回覇者のNEO美威獅鬼軍(沙希様&メイ・サン=ミッシェル)から続き、計5回。ここで注目したいのが、そのタイトルマッチでのベルト移動率。第2回覇者の白昼夢を除き、第3回の121000000(山下実優&伊藤麻希)、第4回のでいじーもんきー、そして第5回の享楽共鳴。その4組が直後の大舞台でベルトをつかんでいるのだ。

 トーナメントを勝ち上がり、優勝トロフィーを手にする。その過程で増してきた勢いはもちろん、より強固になった絆は王者を上回るという事実は過去の結果を見ても明らか。だけど今年に関しては異例の事態。それは決勝戦に現プリンセスタッグ王者組のオーバーイーツが残っているからだ。

 その王者組の対角に立つのが文頭で記した「即席タッグ」というのも驚きだ。これまで2人で組むことはまったくなかった瑞希と汐珠が、まさかの勝ち上がりを見せてきた。準決勝では2年前の覇者・でじもんに会心の勝利。瑞希が3カウントを奪ったものの、まだまだ若手の枠に入る汐珠の献身ぶりも光った一戦だった。ちなみにタッグ名に関しては優勝し、タッグベルトを取ったら正式に決めるとのこと。今後も楽しみな即席タッグが、今回のトーナメントを機に正式タッグとして生まれ変わる可能性も十分にある。そのためには昨年9月にプリンセスタッグ王者となり、これまで3度の防衛を果たしてきたオーバーイーツを2度倒す必要があるが、2人は彼女たちだからこそ合う不思議な波長で試練に挑んでいくつもりだ。

 逆にオーバーイーツが勝利すれば、初めて王者のままトーナメントを制覇するタッグが誕生する。直後には3・29両国国技館が控えており、果たしてその舞台で防衛戦をおこなうのか、さらに挑戦者組は誰になるのかにも注目したいところ。毎年恒例タッグ頂上決戦の舞台にある、どっちが勝っても「初」の一戦。その決勝戦を名もなき即席タッグが制すのか、はたまた現タッグチャンピオンが制すのか。注目の2・14後楽園大会、最後に笑っているのはどっちだ。

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