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2026-02-16

競泳のヘッドコーチに下山好充氏が就任。 2028年ロサンゼルス五輪まで、通年で全体の指揮を執る

2月14、15日に東京アクアティクスセンターにて行われたコナミオープンの会場で記者団の取材に応じ、任命の経緯と就任の抱負を語った倉澤利彰競泳委員長(左)と下山好充ヘッドコーチ(右)

コーチングの実績とマネジメント力、そして科学的知見に期待

日本水泳連盟の倉澤利彰競泳委員長は、2月15日、コナミオープンが行われた東京アクアティクスセンターにて記者団の取材に応じ、2月初旬に日本水泳連盟より発表された下山好充氏(新潟医療福祉大)のヘッドコーチ就任について、経緯や今後の展望について語った。

これまで、競泳副委員長という立場で強化の立案・実行をともに進めてきた下山氏のヘッドコーチ就任は、倉澤委員長たっての希望だった。「これまでのコーチングの実績に加え、新潟医療福祉大を一から立ち上げ日本代表を輩出したその手腕とマネジメント力は唯一無二。下山氏一択でした」という倉澤委員長のラブコールに、「『一択です』という言葉をいただいて、倉澤委員長を支えていく覚悟を決めました」と下山氏は快諾。こうしたふたりの絶大なる信頼関係のもと、実現した。

これまでの競泳のヘッドコーチは、代表選考大会を経て代表入りした選手の担当コーチの中から任命されることがほとんどで、特に近年は当該の国際大会に限定された役職だった。したがって、ロサンゼルス五輪までとしたのは革新的。これについて倉澤委員長は、「ロサンゼルス五輪に向け、昨夏に獲った銅メダルを銀に、銀メダルを金に変えていくこと、そして昨秋に掲げたリレーでのメダル獲得を実現させるため、私の役割に近く、私が描いた大きな強化プランを長期展望で具体的に立案、統括してくださる方が必要だった」と説明した。

下山ヘッドが通年で日本のトップ選手の強化に携わることにより、日本代表が解散した夏の国際大会以降も選手・コーチをサポート。日本水泳連盟主催の合宿等に出向き、密に連絡、声がけを行っていくという。

一方の下山ヘッドは、自身の役割・抱負として以下の3点を挙げた。

「ひとつ目は、30年超のコーチ経験で育まれた人脈を駆使し、各所属のコーチとのコミュニケーションを密に取り情報交換を行うこと。ふたつ目は、私の本業でもある水泳の科学面において、水泳界の英知を集結させ強化に結びつける環境づくりを行うこと。そして最後は、次世代コーチの育成です。水沼尚輝(新潟医療福祉大職員)を輩出して以降、日本代表の活動を通じ平井伯昌コーチ、鈴木陽二コーチといった日本の宝と言える両コーチのコーチングを間近で学ばせていただきました。教えを乞う私に、両氏は惜しみなく教えてくださいましたが、実績のあるコーチから何をどう引き出すかも含め、次世代のコーチたちに学び方を伝えることは、もっとも果たすべき私の役目であると考えています」

低迷が続く競泳だが、2024年11月の倉澤委員長就任以来、大きく動き始め、少しずつだが変わりつつある。通年でヘッドコーチを据えたことは大きな変革の表れであり、今後の競泳界の行方を占う主軸となるだろう。

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