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2018-09-05

11月にジャパンカップ開催!

  11月2日(金)~4日(日)まで、群馬県高崎市の高崎城南野球場で開催される『2018 JAPAN CUP 国際女子ソフトボール大会 in 高崎』(主催:日本ソフトボール協会、毎日新聞社)の発表会見が9月4日、都内で行われた。会見には、宇津木麗華監督、山田恵里主将、上野由岐子投手が出席。大会へ向けて意気込みを語った。

※ジャパンカップで三連覇を目指す日本代表。左から上野、宇津木監督、山田
写真◎ソフトボール・マガジン編集部

気持ち一新、新たな17名で臨む

 今大会には、世界選手権のメンバーから5名が入れ替わって臨む。新たに加わったのは、投手の岡村奈々(日立)、尾﨑望良(太陽誘電)、捕手の青木千春(太陽誘電)、外野手の江口未来子(デンソー)、數原顕子(シオノギ製薬)。

 投手の岡村は高校1年時に史上最年少で世界選手権(2010年大会)に出場した経歴を持つ。その後、11、13年と2大会連続で世界ジュニア選手権に出場するなど、ジュニア時代から将来を嘱望された逸材だ。実業団では変化球にも磨きをかけて、昨年新人賞を受賞している。

岡村は持ち味である速球と多彩な変化球でアピールしたい
写真◎上野弘明

 投手の尾﨑は太陽誘電で藤田倭と二枚看板を務める左の好投手。園田学園女子大から実業団に進んで8年目。「世界選手権でも、左の一枚を持っていたら展開も変わっていたかもしれない」と日本リーグでの経験を評価されて召集がかかった。また、藤田同様に二刀流としての期待も懸かる。

今大会唯一の左腕として、期待が懸かる尾﨑。打撃にも定評があるが、その機会をつかめるか

 捕手の青木は我妻悠香とともに、世界ジュニア選手権で優勝したときのメンバー。年齢も23才とまだまだ伸び盛りで、捕手としての技術はもちろん「左で長打が打てる選手を育てていきたい」(宇津木監督)と、攻守でのノビシロを期待しての選出となった。

青木は左の強打者を育てていきたいという宇津木監督の期待に応えることができるか
写真◎上野弘明

 江口は俊足強打が売りの外野手。昨年は東アジアカップ、日米対抗、アジア選手権と経験を積むことができたが、今年はなかなか世界大会の出場機会に恵まれなかった。2018年最後となる国際大会で、しっかりとアピールしたい。

足もある左打者の江口。巡ってきたチャンスで結果を残すことができるか
写真◎山田次郎

 數原は、昨年はGEM4(U23)日本代表として東アジアカップに出場。主将としてチームをけん引した。日本リーグでは自己最高の8本塁打をマークし、自身初の本塁打王にも輝いている。左の強打者育成を考える宇津木監督の期待に応えられるか。その打撃に期待だ。

昨季の日本リーグで本塁打王に輝いた數原。今季も前半終了時点で3本塁打をマークしている

世界選手権、アジア大会で見えた収穫と課題

 2016年11月の監督就任から、「ホームランを打てるバッターを育てていく」ことを打撃指導の一つのテーマに掲げてきた宇津木監督。世界選手権では山本優が大会最多本塁打の6本をたたきだし、二刀流の藤田倭が山本に続く5本をマーク。2年ぶりの代表復帰となった山崎早紀も期待に応えた。

 その一方で、投手陣には課題も。「監督就任からの2年間で若い投手を海外遠征に連れて行き指導してきたが、世界ではスピードと多くの変化球がなければ戦えない」と宇津木監督も危機感を感じている。上野、藤田に次ぐ投手の育成が急務となる。

 投手陣をけん引する上野由岐子は、「同じコースに投げ続けられるスキルを上げていってほしい。(ピッチングは)力じゃない、制球力や変化球の精度を上げていくことが大事」と若手の成長を促す。

三連覇を目指すジャパンカップ

 今年のジャパンカップには、世界選手権優勝のアメリカをはじめ、同4位のオーストラリア、同9位でアジア大会準優勝のチャイニーズ・タイペイが参加。その中で、2016年、17年と二連覇中の日本代表は三連覇を目指す。

 最大のライバルであるアメリカは、世界選手権メンバーであるモニカ・アボット、ケイラニ・リケッツ、アリソン・アギュラー、バレリエ・アリオトらも出場予定。世界選手権のリベンジを果たしたいところだ。

 主将の山田恵里は、「(世界選手権で感じたアメリカとの差は)紙一重。必ず勝てる相手だと思っているので、勝ちにこだわっていきたい」と一言。2018年シーズン最後の世界大会となるジャパンカップ、日本代表の戦いに注目したい。

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