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2018-07-22

ソフトボール 『カナダカップ応援日記』(7)

※SSWRの選手たちと試合後に仲良く写真撮影
写真◎Derek Guscott/ソフトボール・マガジン
文◎Kiyomi Guscott

 カナダで開催されている『カナダカップ ショーケースゴールドトーナメント』に参戦中の女子GEM2日本代表(U16)の模様を、現地在住記者のガスコット清美(Kiyomi Guscott)さんがお届けする『カナダカップ応援日記』。好評だった昨年に続き、今年も日本選手団の活躍の模様をお伝えしていきます。今回は、決勝トーナメント初戦のお話です。(ソフトボール・マガジン編集部)

決勝トーナメント初戦も快勝

 昨日から決勝リーグに入った女子GEM2日本代表。初戦はSouth Surrey White Rock Thunder 04(以下、SSWR)と戦った。

 初回、先発の山下千世(浜松市立高)が3者三振で抑えると、その裏の攻撃で四番・馬場千宙(大阪偕成学園高)の適時二塁打、六番・中辻美空(兵庫大附須磨ノ浦高)、七番・井上美樹(東海学園高)の三塁打などで一気に6点を先制。

※三塁打を放ち勝利に貢献した井上
写真◎Derek Guscott/ソフトボール・マガジン

 続く2回、山下が一死から走者を出すも、ここは落ち着いて無得点に抑えた。山下といえば、昨年のカナダカップに出場したとき、「あこがれの上野由岐子投手に会ったら何を聞いてみたいか?」という問いに、「自分はランナーが出ると焦ってしまい、テンポが早くなったりするけど、どうやって気持ちを落ち着かせるか聞いてみたい」と答えていたのを思い出す。

 今の山下からは、ランナーが出ても焦るどころか「自分が絶対に抑える」という気迫を感じる。本人の努力はもちろん、海外での試合経験や日本代表としての誇りが彼女を大きく成長させたのだと感じる。

※さまざまな経験を通して1年で大きな成長を見せた山下
写真◎Derek Guscott/ソフトボール・マガジン

※3回からマウンドに上がった松本琴和(厚木商業高)
写真◎Derek Guscott/ソフトボール・マガジン

 その後、日本は2回に9点を追加し15-0の3回コールドで決勝トーナメント初戦を勝利で飾った。試合後のインタビューで主将の中辻は「今年は昨年よりレベルが上がっていると思うので、しっかり自分たちのソフトボールをして”全勝優勝”を目指します!」と自信に満ちた笑顔で宣言した。

※チームの雰囲気を良くするため、いつも元気な笑顔が印象的な主将の中辻
写真◎Derek Guscott/ソフトボール・マガジン

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