カナダで行われる国際招待大会「カナダカップ」に参加している女子TOP日本代表と女子GEM2日本代表(U16)の模様を、現地在住記者のガスコット清美(Kiyomi Guscott)さんがお届けする『カナダカップ応援日記』。今回はTOP代表の準決勝と、チームを引っ張るキャプテン・山田選手の思いについて。(ソフトボール・マガジン編集部)
7月16日(現地時間))、TOP代表は準決勝を迎えた。
相手は2日前の試合で10-0と大差をつけて勝利したオーストラリア。今回の再戦も日本が圧倒する。
初回に4点を先制し、その裏に2点を返されたものの、2回には7点もの大量得点。3回にもダメ押しの3点を追加し、14-2、3回コールドで決勝へと駒を進めた。
試合後のインタビューでキャプテンの山田恵里選手は「昨日の試合(プエルトリコ戦、2-0で勝利)で思うような試合展開ができなかった中、今日はどういう入り方をするのかが大事だとチーム全員が思っていました」と、試合への入り方が大勝の要因だと明かした。
それでも山田選手は「大量得点で勝つことができたのは結果的には良かったと思いますが、(昨日もそうだったが)大量得点を取った次の試合は、なかなか点が取れなかったりするので、そこはしっかりと明日の決勝につなげていければいいかなと思っています」と気を引き締めた。
今回、カナダカップに出場しているGEM2(U16)代表の選手たちに言葉をかける場面も見られた山田キャプテン。ちなみに自身の日本代表としての最初の海外遠征は高校3年生のときに行った韓国だそうだ。「ここで結果を出さなければ上に行けないんだ」と思ったのだとか。
ジュニアの選手たちにも「ここにいることが当たり前ではないんだ」と伝えてきた山田選手。明日の決勝戦への意気込みを聞くと「応援してくれている方々に結果でお返ししたいと思っています。勝つことにこだわる姿勢が見ている人にも伝わるような、そんな試合をしたいと思っています」と語ってくれた。
人々を魅了するプレーは、こんな選手一人ひとりの思いが詰まったメッセージなのだ。私は選手たちの心のこもったメッセージを全力の応援で返したいと思う。明日の決勝戦に期待したい。
(文/Kiyomi Guscott 写真/Derek Guscott)
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