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2026-05-19

【陸上】女子七種競技で法政二高の2年生・岡田紗和が5559点 ヘンプヒル恵が持つ高校記録を12年ぶりに更新

四種競技の中学記録を保持する岡田紗和が5559点を獲得し、12年ぶりに高校記録を更新した(写真/黒崎雅久)

5月9日、10日、16日、17日の4日間、三ツ沢公園陸上競技場で神奈川県高校総体が行われた。後半の2日間で実施された女子七種競技に昨年の広島インターハイ3位の岡田紗和(法政二高2年)が出場。2014年の山梨インターハイでヘンプヒル恵(京都文教高・京都、現・アトレ)がマークした5519点を上回る5559点を獲得し、高校記録を樹立した。

想定以上の結果に驚き

6種目を終えた段階で、岡田紗和の得点は4713点。最終種目の800mで2分21秒25以内なら高校新記録が出ると知り、「絶対に走ってやる」と誓ってスタートラインに立った。

序盤から飛び出した岡田は、400mを64秒で通過。「ちょっと速いかな、と思ったのですが、気持ちが入っていたし、そのままの勢いで最後まで行けました」と、自己記録を5秒以上も上回る2分18秒32でフィニッシュ。846点を獲得し、7種目の合計得点は5559点に。2014年の山梨インターハイで、ヘンプヒル恵が樹立した高校記録(5519点)を12年ぶりに塗り替え、「すごくうれしい」と笑顔が弾けた。

2種目めの走高跳で自己タイの1m65をクリアしたときに、好記録誕生を確信したという。1日目の4種目を3275点で終えると、2日目には走幅跳で5m92(+1.3)と自己記録を40㎝も更新し、一気に流れを引き寄せた。今季にかけては、冬期にスプリント力を強化。加えて、「跳躍種目は得点が高いし、投てき種目でほかの選手に差をつけられれば、気持ち良く臨めるから」と、フィールド種目の技術練習にも取り組んでいる。その成果が、早くも表れ始めた。

シーズン開幕当初は、神奈川県高校記録(5323点)を目標に掲げたという岡田。「一番の勝負はインターハイなので、そこに向けて徐々に上げていけたらいいと思っていました。まさか5月に高校記録が出るとは、自分でもびっくりしています」と、想定を超える記録更新に驚きを隠せない。

春日部豊野中(埼玉)3年時の一昨年には、四種競技の中学記録を樹立。昨年は南関東高校総体で高1歴代最高の5086点をマーク、広島インターハイで3位入賞を果たした。その広島インターハイを制したのが、従来の県高校記録保持者だった江口美玲(東海大相模高3年)だ。江口は月末に香港で開催されるU20アジア選手権の代表に選出されており、今大会はシードのため不出場だったが、会場で岡田を祝福した。次の南関東からは江口も参戦する。岡田は最強のライバルと切磋琢磨しながら、次なる夢である「この先、10年くらい破られないような記録」に向かって突き進む。

文/石井安里 写真/黒崎雅久

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