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2026-07-28

【陸上】滋賀インターハイ 洛南高が男子総合で3年連続13回目の栄冠へ「木を育てなければ森は育たない」

先に行われる滋賀インターハイでのチームの活躍が、U20世界選手権に挑む後藤の後押しとなる(写真/牛島寿人)

陸上競技のインターハイが7月30日から7日間、滋賀・平和堂HATOスタジアムで開催。支部大会、都府県大会、全11地区大会を勝ち抜いた選手たちが集結し、17時以降のナイターで全41種目が行われる。前回2年連続12回目の男子総合優勝を果たした洛南高(京都)が今年も総合力で戦い、頂点へ挑む。

「洛南は総合優勝を目指すチームである」

洛南高がインターハイ陸上男子総合3連覇に向けて船出する。日本選手権400mHをU18世界最高&U20日本新&高校新となる48秒09で制した後藤大樹(2年)はU20世界選手権出場のため、インターハイに不在だが、洛南高はそれで士気が揺らぐチームではない。インターハイを戦うメンバーにとっても、アメリカ・オレゴンで世界の同世代と勝負する後藤にとっても、この夏は特別にアツくなりそうだ。

インターハイに臨む戦力を見てみよう。100m10秒39の土井カハル、800m&1500m近畿二冠の田中悠大、八種競技6079点の北村澪音の3年生を柱に、6月に高校記録をマークした4×100mリレー、中長距離で元気な稲垣翔馴と石原向規の2年生コンビ、4×400mリレーなどが入賞を計算できる。前回大会の優勝スコア47点は高い目標だが、前回2位スコアの28点は超えてきそうな戦力だと言える。

例年精鋭が育つ背景には、そもそも「洛南は総合優勝を目指すチームである」というアイデンティティがある。指導する柴田博之先生は言う。「インターハイだけではなくて、例えば京都府の小さな大会やユースといった大会も含めて、総合優勝を取りにいくことに重きを置いてやっているチームです。今年のチームもそれを体現できています。そういうチームを語るときに、森をつくるという見方があるんですけど、私は木を育てなければ森は育たないっていうふうに思っているんです」。今季も木である個が強力に育ち、結束して森となり、どこにも負けない総力を放つ土台がある。

今季のチームについて、主将の土井は「3年生がすごく元気というか、いい意味で陽キャ。それにしっかりと後輩が乗っかって、その流れで競技に臨めるというのがこのチームの魅力かなと思っています」と話す。洛南高の実力を象徴する4×100mリレーでは京都大会で39秒17の高校新を樹立。1走と3走の2人を代えた近畿大会は40秒05とこれも高水準のV記録だった。この種目は大会2連覇が懸かる。

中長距離陣では、田中は群を抜くスパートを持ち、2年生エースの稲垣は堂々と「目標は優勝」を掲げる。練習でもレースでも稲垣の背を追って力をつけてきた石原は「かいん(翔馴)に勝ちたい」と意気込む。「インターハイ決勝に自分のピークを持っていく」と土井が決意するように、選手も応援、サポートも、一人ひとりが“今季一番”を発揮した先に、3年連続13回目の栄冠が待っている。

後藤は前記のようにU20世界選手権に挑む。ハードルとリレーの計4種目で得点が期待されるものの、オレゴンまでの移動と大会期間が一部重なるため、インターハイ出場を回避することになる。「大樹は『インターハイなんか』と思ったことは一度もない子なんです」と柴田先生。だからこそ後藤の決断は尊い。後藤の日本選手権優勝がチームに刺激を与えたように、今度はチームのインターハイでの戦いぶりが海を越えて、後藤に力を与えるだろう。

文/中尾義晴 写真/牛島寿人

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