close

2026-07-29

【陸上】滋賀インターハイ 男子棒高跳で今季リストトップ・王寺工高の泉谷礼哉が仲間と共に挑む全国で大会新&高校新を狙う

泉谷は近畿大会で今季リストトップの5m24を成功させた(写真/牛島寿人)

陸上競技のインターハイが7月30日から7日間、滋賀・平和堂HATOスタジアムで開催。支部大会、都府県大会、全11地区大会を勝ち抜いた選手たちが集結し、17時以降のナイターで全41種目が行われる。今季7選手が5m超えの記録をマークしており、下級生にも勢いがある男子棒高跳。3人で全国行きを決めた王寺工高のなかで、今季リストトップの泉谷礼哉(王寺工高3年・奈良)は大会新&高校新を狙う。

男子棒高跳で王寺工高初のインターハイチャンピオンへ

長さ4m50cm超の棒(ポール)を持って走り、ポールをボックスに突っ込み、スピードとパワーを乗せて曲げ、全身で跳ね上がり、バーを越える。バーは5mよりも1cmでも高ければ高いほどいい。そんなダイナミックな種目、棒高跳でインターハイ制覇を誓っているのが、泉谷礼哉(王寺工高3年・奈良)だ。6月の近畿大会では今季高校男子ランキング1位となる5m24を1回で成功させた。「インターハイでは大会記録(5m43)の更新と、5m51の高校記録を塗り替えることも目標にしたい」と箔をつけた栄冠を目指す。

同校の棒高跳選手は在校生・卒業生ともほとんどが棒高跳に特化したクラブチーム「Yellow Poles」で競技力を磨いている。インターハイ2021年2位の原口篤志(現・大経大院1年)、22年3位の吉田陸哉(現・関大4年)、23年6位&24年3位の長野董也(現・大教大2年)の背中を追う泉谷はもちろん、女子棒高跳でインターハイ2連覇を目指す中村心葵(王寺工高2年)もYellow Polesのメンバーだ。

同校初の男子棒高跳インターハイ王者への期待がかかる泉谷は、このひと冬で大きな進歩を得た。使用するポールの長さだ。近畿ユースの男子2年を5m05の大会新で制すなどした昨季は、15フィートのポールだった。それが今季は15.7フィートを使い、近畿大会の5m12も、5m24も、そのポールで成功させた。次にバーを上げた5m36では16フィートを使った。

「15.7フィートはやっとうまく使いこなせるようになりましたが、16フィートはまだ練習でも使い始めたばかり。高く踏み切って、ポールをまっすぐに立たせることを重点的に練習していきます。インターハイでは使いこなせているかなという感じです」と泉谷。1年前に比べ、1フィート=約30.5cmも長い。これが使えると、勝負・記録の両面で大きなアドバンテージになる。

昨夏のインターハイは前日練習で腰を痛め、予選で記録なし。悔しさを晴らさなければならない。前回近畿8位、9位でインターハイに進めなかったチームメイトの井元香太郎と峯憲伸(共に3年)も近畿大会で共に2位となり、「今年は3人で(インターハイに)行ける」と泉谷は心強く感じている。

5m30を超えると高校歴代10傑入りとなるが、泉谷が目指す高さはそれ以上。高校生が容易に挑める高さではない。自己ベストの5m24を跳んだときには、「みんなの応援と自分のことを信じた結果。自分から跳びに行くぞという気持ちで行けたことがよかったです」と胸を張った姿が印象的だった。スタンドとの距離も高さも近いスタジアムで、大会最終日、湖国の夕風が泉谷を舞い上がらせる。

文/中尾義晴 写真/牛島寿人

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事