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2019-07-07

相撲編集部が選ぶ名古屋場所初日の一番 朝乃山(寄り切り)豪栄道

平幕優勝を飾った朝乃山の初日の相手は大関の豪栄道。先場所の14日目、朝乃山が優勝を決めた日に対戦して敗れており、豪栄道としては、そのときの雪辱を果たしたいところだ。

※写真上=先場所に続いて大関豪栄道を破った朝乃山
写真:月刊相撲

 しかし、豪栄道の立ち合いが甘く、朝乃山に先手を取られ防戦一方。ともに右の相四つだが、体格で上回る朝乃山が右を差すと左上手を取って前に出る。豪栄道は右からの投げで朝乃山の左上手を切るが、投げが呼び込む形になり、上体が起きてしまう。朝乃山は休まず前に出て、最後は右を差して寄り切った。

「立ち合いが弱かった」と肩を落とした豪栄道は、何を聞かれても生返事を繰り返すばかり。朝乃山は力をつけているかと聞かれても、「そうじゃないですか」と悔しさでいっぱいだった。

 大関に連勝した朝乃山は、「負けてもいいので、前に出ようと思っていた。自分の力を出し切ろうと圧力をかけ続けたのがよかった」とニッコリ。先場所の優勝がまぐれではないことを見せた一番だったが、「もう終わったことなので、先場所のことは考えてなかった。一日一番、これからも集中して取っていく」と気を引き締めた。

 朝乃山の2日目の対戦相手は横綱の白鵬。朝乃山は横綱初挑戦となる。豪栄道戦を土俵下から見詰めた白鵬は、「朝乃山はいい相撲を取ったね。でも、明日はそうはいかないぞという気持ちです」と腕をぶす。2日目の白鵬-朝乃山戦も注目だ。

文=山口亜土

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