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2019-03-15

相撲編集部が選ぶ 春場所6日目の一番 大栄翔(押し出し)豪栄道

序盤の5日間を終えて、全勝は横綱白鵬、大関豪栄道、平幕の逸ノ城、琴奨菊の4人。地元の豪栄道は8場所ぶりの初日からの5連勝で、日に日に声援が大きくなっていった。

※写真上=ご当所で5連勝中の豪栄道だったが、大栄翔相手に墓穴を掘り初黒星
写真:月刊相撲

 序盤の5日間を終えて、全勝は横綱白鵬、大関豪栄道、平幕の逸ノ城、琴奨菊の4人。地元の豪栄道は8場所ぶりの初日からの5連勝で、日に日に声援が大きくなっていった。

 豪栄道は「地元の場所だし、応援してくる人に喜んでもらえるよう優勝を目指していきたい」と場所前から気合が入っていた。6日目の相手は埼玉栄高の後輩・大栄翔。

 立ち合いの当たりで勝り攻め込んだ豪栄道だが、引いたところを押され、回り込もうとするも左足が俵を踏み越した。もったいない黒星だ。簡単に勝とうとして墓穴を掘ってしまった。

 勝った大栄翔は押されたときに「突き放せたのがよかった」と振り返る。これが豪栄道の引きを誘った。これで横綱大関戦を終えて3勝3敗の五分。玉鷲、髙安の実力者から白星を奪っている。非常に稽古熱心で、徐々に地力を伸ばしてきた。過去に2回、上位総当たりの位置で取っているが、2回とも二ケタの黒星を喫している。今場所は勝ち越しのチャンスだ。

「慣れたというか、自分のペースで相撲が取れている。前に出ることができて内容がいいので自信になります」と語る大栄翔。このまま白星を伸ばしていけば三役昇進の可能性もある。7日目は埼玉栄高の3年後輩・貴景勝と対戦。先輩の意地を見せたいところだ。

文=山口亜土

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