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2026-09-15

【相撲編集部が選ぶ秋場所3日目の一番】熱海富士、霧島と、昇進目指す2人が黒星。幕内の全勝は6人に

霧島は髙安にカチあげで起こされ、イナして逆襲に転じようとしたが、上体だけでいったところを引き落とされて痛い1敗

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髙安(引き落とし)霧島

きのうまで横綱・大関陣に加えて大関取りを目指す関脇熱海富士が連勝と、波乱なくスタートした9月場所だが、3日目にして無風状態が崩れた。しかも、土がついたのは、綱取りを目指す霧島と、大関取りを目指す熱海富士。今場所の焦点となる2人だった。
 
まずは熱海富士。直近の対戦で連敗している隆の勝に対し、相手の右の突きを左ではね上げながら前に出たが、土俵際でかわされ、勢い余って土俵を飛び出した。
 
取組後の支度部屋では、例によって記者団へのコメントはなかったが、「アーッ!」と大きな声を出すなど悔しそう。
 
NHKの中継では、解説の舞の海さんが、「熱海富士は前に出ずに止まって相手の動きを見たほうががよかったのでは?」と、なるほどな指摘をしていたが、まあ現実にはそれはなかなか難しいことのような気もしないではない。
 
そして霧島。こちらも前に出ようとしたところで落とし穴にはまった。立ち合い、髙安に右から強烈にカチ上げられ、上体を起こされる。いったん左からイナしてかわしたが、前に出ようとして上体だけでいってしまったところを引き落とされた。

「立ち合い、当たりがよかったし、相手が引きにきたので、自分の流れにできた。よく残せて、自分の流れにできて、よかったですね」と髙安はしてやったりだ。
 
一方、「足がまったく前に出なかった。イナしたあと、もっと早く攻めればよかった。そこでちょっとスキを与えちゃって」と霧島。
 
熱海富士は見ればよかったところを出ていって黒星、霧島は素早く反応して下半身から出ることができずに黒星と、前に出ること一つとっても、何とも相撲というのは難しいものだが、まあ、どちらもまったく悪い相撲で負けたわけではないので、そこは救いではあろう。どちらも課されているハードルが高いので、星勘定の上で3日目の1敗が痛すぎるのは確かだが、霧島も「(あすからも)変わることなく、しっかり自分の相撲を取ること。考える必要はないんで」と言っているとおり、またあすから一つひとつ星を重ねて、昇進という焦点が復活するようにやっていくだけだろう。
 
さてこれで、2人の横綱昇進、大関昇進という今場所の焦点は、ひとまずそれぞれのここからの踏ん張り次第、という形となったが、優勝争いのほうは、横綱大の里、大関の安青錦と琴櫻がそれぞれ連勝を伸ばし、平幕の隆の勝、藤青雲、朝紅龍と合わせて幕内の全勝は6人となった。
 
大の里は、この日は一気に出て琴栄峰を圧倒。初日は飛び上がって叩く相撲だったが、「動きはよくなってきていると思う」と上昇気配だ。安青錦は相性のよくない琴勝峰に一瞬後ろを取られそうになり危なかったが、反応よく向き直ったあとはしっかり攻めて逆転勝ちし、強さを見せた。琴櫻は3日連続、攻められてしのぐ内容なので、まだ強さを見せているという感じではないが、白星先行がこれから気持ちの余裕につながれば、というところ。ここに霧島、熱海富士が絡んでの優勝争いとなれば、なかなか役者がそろっていて面白いものになりそう。隆の勝がこれから上位と当たる以外は、しばらくは直接対決のない優勝争いになるので、上位力士それぞれの、着実に勝っていく力が問われることになる。

文=藤本泰祐

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