close

2018-11-20

相撲編集部が選ぶ 九州場所11日目の一番

※写真上=左を固めて当たった豊ノ島はモロ差しに成功、17場所ぶりの関取勝ち越しを決めた
写真:月刊相撲

豊ノ島(押し出し)千代ノ皇

 アキレス腱断裂の大ケガを乗り越え、関取復帰を果たした豊ノ島が順調に白星を重ねて、給金相撲を迎えた。相手は初顔となる千代ノ皇。右四つの相手だけに左を固めて当たり、左差しに成功。右も自然に入り、モロ差しの体勢で一気に前に出た。最後は差し手を抜いて、相手の胸を押して快勝。関取としての勝ち越しは、平成28年初場所以来、17場所ぶりのことだった。

「今日は少し緊張した。11日目の勝ち越しは思ったよりも早かったけど、勝ち越す自信はあった」と笑顔が弾ける。

 11日目を終えて十両の優勝争いは照強が2敗で単独トップ。それを豊ノ島ら3敗力士5人が追いかける。

「疲れはあるけど、気持ちのいい疲れ。勝ち越しが決まったので、気楽に取れる。優勝? もちろん、意識してやりますよ。照強と対戦があれば、引きずりおろすようにね」

 と舌も滑らかに目標を優勝に切り替えた。来年早々に幕内復帰を果たすためには、一番でも多く勝っておきたいところだ。

文=山口亜土

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事