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2018-11-19

相撲編集部が選ぶ 九州場所9日目の一番

※写真上=ぶちかましから一気の押しで、栃ノ心にしり餅をつかせた貴景勝
写真:月刊相撲

貴景勝(押し倒し)栃ノ心

 3横綱が休場しているだけに、3大関が優勝争いを引っ張らなければいけないのだが、そろって調子が上がらない。

 現在、1敗で単独トップに立つのが貴景勝で、9日目は大関の栃ノ心と対戦。栃ノ心はすでに4敗を喫しており、大関の意地を見せたいところだ。ただ、貴景勝には過去1勝4敗と苦手にしている。

 軍配が返り、低い重心からぶちかます貴景勝。栃ノ心はこれを胸で受けると、よろめくように後退し、そのまま押し倒された。栃ノ心は5敗目を喫し黒星先行。貴景勝は幕内勝ち越し第1号となった。

 快進撃にも笑顔を見せることなく淡々と語る貴景勝。「良くも悪くもない。一番一番です。弱い自分が出そうになったが、弱い自分と向き合いました」。

 単独トップを守っても、「これで終わりじゃないので、明日に向けて準備したい。まだ、6日もありますから」と気を引き締める。

 先場所後に師匠の貴乃花親方が退職し、千賀ノ浦部屋に移籍。ゴタゴタがあったが、相撲には影響がないようだ。残る上位戦は大関の髙安だけ。初優勝の可能性が高まってきた。

文=山口亜土

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