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2018-11-12

相撲編集部が選ぶ 九州場所2日目の一番

※写真上=同期生対決となった一番は、栃ノ心が大関の貫禄を見せた
写真:月刊相撲

栃ノ心(寄り切り)錦木

 平成18年春場所初土俵の同期生対決となった栃ノ心-錦木戦。2年前の九州場所で一度対戦して栃ノ心が勝っているが、このときはお互いに平幕で、大関となった栃ノ心に挑戦できることを錦木は楽しみにしていた。

 立ち合いは互角、と言うか、栃ノ心が強く当たれていない。錦木が低い体勢から攻め込む場面もあったが、栃ノ心がうまく右からイナして崩し、左を差し込んでカイナを返して寄り切った。

「もっとバチッと当たらないと」と内容に不満顔の栃ノ心だったが、同期との対戦を記者から振られると、「そうそう、同期生なんだ。ほかにも同期はたくさんいてね」と上機嫌に。錦木が対戦できる地位まで上がってきたことがうれしそうだった。

 大関栃ノ心には通じなかった錦木だが、「声援は自分の方が多かったんじゃないですか」とニヤリ。今場所の錦木は東前頭3枚目の自己最高位で、初めての上位総当たりとなる。星勘定は厳しくなると予想されるが、これもいい経験になるはずだ。

文=山口亜土

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