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2020-02-21

【アメフト】日本代表と対戦のTSL選抜に元NFLのQBメッテンバーガーが参加

 アメリカンフットボール日本代表が3月1日、米テキサス州フリスコで対戦する、米育成プロリーグ「The Spring League(TSL)」選抜チームの出場選手の情報が一部明らかになった。NFLのテネシー タイタンズや、ピッツバーグ スティーラーズに在籍し、公式戦10試合に先発した経験を持つQBザック・メッテンバーガーが出場するという。TSLの公式ツイッターが現地2月20日(日本時間21日)に明らかにした。

The Spring League on Twitter

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 日本代表が、NFLの公式戦で先発したQBと対戦するのはこれが初めてとなる。

 メッテンバーガーは、米NCAAフットボールの名門ルイジアナ州立大学でエースQBとして活躍した。最終学年では、196センチ、101キロの頑健な体と、恵まれた強肩で、パス3082ヤードで22タッチダウン(TD)の好成績を残した。同じチームには、現在のNFLのスーパースター、WRオデル・ベッカム・ジュニアとジャービス・ランドリー(ともにクリーブランド ブラウンズ)がいた。

 2014年のドラフト6巡でタイタンズに入団し、そのシーズン途中から先発に昇格。チームの低迷の中で0勝6敗と苦戦したが、思い切りのよいパスでオフェンスをけん引した。第11週のマンデーナイトゲームでは、スティーラーズと対戦し、QBベン・ロスリスバーガーと「バーガー対決」で話題となった。
 タイタンズは24-27で逆転負けを喫したが、メッテンバーガーは、80ヤードのロングパスで一発TDを奪うなど、パス263ヤード2TDと、格上のロスリスバーガーを上回る成績を残した。
 2015年も、負傷したQBマーカス・マリオタのバックアップとして、4試合に先発出場。その後、サンディエゴ チャージャーズを経て、スティーラーズでもバックアップQBを務めた。
 NFLでの通算成績は出場14試合、うち先発が10試合で、パス2347ヤード、成功率は60.3%、12TD、14INTだった。

Zach Mettenberger Finds Kendall Wright for a Big TD | Falcons vs. Titans | NFL

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 メッテンバーガーは昨春は、新興プロフットボールリーグAAFのメンフィス エクスプレスで先発QBとして活躍していたが、4試合目で負傷し、インジュアリーリザーブ入りしていた。AAFはそのまま破綻し、今春スタートしたXFLではドラフト候補とされながらどのチームからも指名がなかった。TSLではラスベガスに所属する。
 プライベートでは、タイタンズ時代のヘッドコーチ、ケン・ワイゼンハントさんの娘、マリーさんと結婚した。

Mary Whisenhunt + Zach Mettenberger Wedding!

www.youtube.com

 日本のXリーグは、NFLの公式戦で出場した選手の加入を認めていない。元富士通のQBコービー・キャメロンも、NFL(カロライナ・パンサーズ)ではレギュラーシーズンに進めずにカットされている。日本代表ディフェンス陣が過去対戦してきたQBのなかでは、最高の実績を持った選手との対決となる。【小座野容斉】

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