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2019-05-28

【競泳】ジャパンOP展望/女子平泳ぎで世界選手権代表を目指す青木玲緒樹

5月30日から始まる競泳のジャパンオープン。この大会は、7月の世界選手権の追加選考を兼ねており、4月の日本選手権で代表権の獲得がならなかった選手たちは、背水の陣で臨むことになる。

※写真上=ジャパンオープンでは、初日に100m、2日目に50m、1日あけて最終日に200mに出場予定の青木
写真◎毛受亮介(スイミング・マガジン)

自分の泳ぎに徹する、を貫く構えの青木

 4月の日本選手権で、まさかの代表獲得枠ゼロに終わった女子平泳ぎ。オリンピックで3度、金メダルを獲得している伝統種目でのこの結果は、強い危機感を覚える内容だった。

 巻き返しを期し、最後のチャンスであるジャパンオープンにすべてをかける女子平泳ぎ陣。そのひとりが、昨年の日本選手権2冠、日本代表としても活躍した青木玲緒樹(ミズノスイムチーム)だ。

 青木は4月から5月にかけての大型連休中、古巣の東京スイミングセンターの後輩たちとともに奈良での合宿に参加した。いつもと違う環境、練習仲間、そして担当の平井伯昌コーチも日本代表合宿に帯同していたため不在。それらは、自分を見つめなおす良い機会にもなったという。

「トウスイの合宿では、キックをすごくたくさんやったんです。それで、もともとキック(を持ち味にして)で上がっていったのに、もっと上にいくにはプル強化も必要だ、とキックの重要性を忘れていたんじゃないかなあ、って思いました。大型連休の合宿で、キック単体はだいぶ良くなったので、あとはスイムに生かすキックに仕上げていければと思っています」

 4月の日本選手権では、いろいろなことを考えすぎて混乱してしまったのも反省材料だったという。

「ジャパンオープンでは、自分の泳ぎだけに集中します。そうすればきっといいタイムが出ると思うし、いいタイムで泳げば順位もついてきて、世界選手権の代表にも入れると思いますから」

 3月までの練習を怠ってきたわけではなかったが、日本選手権のときは、自信になる要素がほとんどなかったという青木。しかし今は、「地道に、ひとつずつ自信を積み重ねていけばいいんだ、って前向きになれています」とにっこり。

 平泳ぎ3種目にエントリー予定で、最初の種目は得意の100m。納得の泳ぎができれば、結果は必ずついてくる。

文◎桜間晶子(スイミング・マガジン)

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