※200m平泳ぎのチュプコフは、渡辺一平が持つ世界記録に迫る自己ベストで優勝
写真◎Getty Images
4年に1度の開催となる欧州選手権・競泳競技は、英国・グラスゴーにて8月3日から開催されているが、前回お伝えした世界新2のほかにも、好記録が生まれた。
まず男子200m平泳ぎ(大会4日目/8月6日)では、昨年の世界選手権王者のアントン・チュプコフ(ロシア)が自己ベストを0秒16更新する2分6秒80で優勝を果たした。この記録は渡辺一平が2017年に樹立した世界新記録、2分6秒67に迫るもので、小関也朱篤や全米選手権で2分7秒28をマークしたリオ五輪銀メダリストのジョシュ・プレノーらを含めて今後の戦いが、さらにハイレベルなものになることを予感させる泳ぎだった。
男子1500m自由形(大会3日目/8月5日)では、ドイツの19歳、フロリアン・ベルブロックが昨年の世界選手権2位のミハイロ・ロマンチュク(ウクライナ)の追撃を振り切り、0秒73差をつけ14分36秒15で優勝。今季に入り、昨年までの自己ベスト(14分55秒49)を4月に14秒80も更新して波に乗っていたベルブロックは、これで世界歴代4位に名を連ねるトップスイマーへと飛躍した。ちなみにイタリアの世界王者、グレゴリオ・パルトリニエリは14分42秒85で3位だった。
女子200m平泳ぎ(大会5日目/8月7日)では、ユリア・エフィモワ(ロシア)が2位に1秒71差をつけて圧勝。6月に出していたシーズンベストには及ばなかったが、2分21秒31で欧州女王に輝いた。
サラ・シェーストレム(スウェーデン)は、大会2日目(8月4日)には2種目に出場し、100mバタフライでは56秒23だったが、50m自由形ではライバルのペニレ・ブルメ(デンマーク)を0秒01抑え、23秒74の大会新で優勝を果たしている。
欧州選手権は残り2日。さらに好記録が出るか?
構成◎牧野 豊/スイミング・マガジン
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