※9年ぶりに50mバタフライの世界記録を更新したゴボロフ
写真◎Getty Images
欧州の有力選手が出場していたセッテコッリ大会(イタリア・ローマ)が7月1日に終了。前回の記事では池江璃花子がその背中を追うサラ・シェーストレム(スウェーデン)関連の情報と日本から参戦した塩浦慎理(イトマン東進)について、レポートしたが、今回は他種目で好記録を出した選手について、おさらいする。
まず際立っていたのは、女子平泳ぎのユリア・エフィモワ(ロシア)だろう。100mでは1分4秒98、200m2分20秒72と、世界大会の優勝争いレベルの記録をたたき出した。
男子50m自由形ではベン・プラウド(英国)が21秒16と、世界歴代4位相当のハイレベルな記録をマーク。東京で開催されるパンパシフィック選手権に出場予定のケーレブ・ドレッセル(米国)の自己ベストに0秒01に迫るもので、東京五輪の優勝候補に名乗りをあげている。
そして非五輪種目ながら、男子50mバタフライでは、アンドリー・ゴボロフ(ウクライナ)が22秒27と世界新記録を樹立。9年前、スペインのラファエル・ムニョスが打ち立てた記録を0秒16も塗り替えてみせた。
ほかの有力選手では、リオ五輪、昨年の世界選手権男子1500m自由形王者のグレゴリオ・パルトリニエリ(イタリア)は、14分49秒32で2位に10秒以上の差をつける圧勝。男子平泳ぎの絶対王者、アダム・ピーティ(英国)は58秒61で優勝を果たしている。
若手で存在感をアピールしたのは、女子個人メドレーのイラリア・クシナート(イタリア)。若干18歳の新鋭で、200mでは2分10秒92、400mでは大会新となる4分34秒65とともに自己ベストで優勝を果たしている、400mの記録は、2018年世界ランクで大橋悠依(イトマン東進)に次ぐ2位相当。前年までの自己ベストがそれぞれ2分12秒73、4分40秒70だったことを考えると、今後も注目の選手である。
欧州選手権の競泳競技は、英国・グラスゴーにて8月3日から9日の日程で開催される。東京のパンパシフィック選手権、ジャカルタでのアジア大会の結果と合わせ、その成績にも注目してみよう。
文◎スイミング・マガジン編集部
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