※バルセロナ大会200m平泳ぎで、2分7秒台で優勝を飾った渡辺。夏に自身の持つ世界記録更新に向け、大きな手応えをつかんだ(写真は5月のジャパンオープン)
写真◎小山真司/スイミング・マガジン
欧州グランプリの第2戦にあたるバルセロナ大会(スペイン)が6月13、14日に行なわれ、日本代表11名の選手が出場した。
今大会は、初戦のカネ大会(フランス)よりも、好記録が目立った。
まず、男子平泳ぎの2人。
200mの世界記録保持者の渡辺一平(早稲田大)は、200m決勝で2018年では初となる2分7秒台の2分7秒74をマーク。昨年の世界選手権で敗れたアントン・チュプコフ(ロシア)に1秒11の大差をつけて優勝を飾った。冬場の泳ぎ込み不足に不安を抱えていたが、夏に向け、大きな一歩となる結果だった。
小関也朱篤(ミキハウス)は100mで59秒01と自己ベストに0秒10に迫る記録で優勝。この記録はリオ五輪予選、今年の日本選手権準決勝に次ぐ3番目の好記録となり、宿敵・チュプコフよりも100mでは格上であることをきっちり見せつけた。
チュプコフの本来の力は200mではもっと上のレベルとはいえ、両選手にとっては良いイメージを描けるレースとなったことは間違いない。
女子では初戦のカネ大会(フランス)に続いて、池江璃花子(ルネサンス/淑徳巣鴨高3年)と渡部香生子(早稲田大)が好調を維持する泳ぎを見せた。
池江はもっとも重視する100mバタフライで自己ベストに0秒02に迫る56秒40をたたき出し、50mバタフライと合わせて2種目で優勝。カネ大会の3種目と合わせて都合5冠となった。
女子200m平泳ぎの渡部は、カネ大会より0秒55記録を上げる2分23秒09で圧勝。2大会連続で2分23秒台と状態の良さをアピールした。
男子自由形では日本勢の活躍が目立ち、100mでは中村克、塩浦慎理(ともにイトマン東進)がワンツーフィニッシュ、200mでは松元克央(セントラルスポーツ/明治大)、400mでは初戦に続き江原騎士(自衛隊体育学校)が制している。
●塩浦慎理
50m自由形22.37/5位
100m自由形48.98/2位
●中村 克
50m自由形22.83/B決勝4位
100m自由形48.79/1位
●松元克央
100m自由形49.63/7位
200m自由形1.47.34/1位
●江原騎士
200m自由形1.49.48/5位
400m自由形3.48.39/1位
●竹田渉瑚
400m自由形3.56.33/8位
800m自由形7.57.46/3位
●小関也朱篤
50m平泳ぎ27.16/2位
100m平泳ぎ59.01/1位
200m平泳ぎ2.09.51/4位
●渡辺一平
100m平泳ぎ1.00.13/4位
200m平泳ぎ2.07.74/1位
●幌村 尚
50mバタフライ25.11/予選30位
100mバタフライ54.03/B決勝2位
200mバタフライ1.57.65/3位
●池江璃花子
100m自由形53.92/3位
200m自由形2.07.56/8位
50mバタフライ25.32/1位
100mバタフライ56.40/1位
●渡部香生子
100m平泳ぎ1.08.33/6位
200m平泳ぎ2.23.09/1位
●寺村美穂
200m自由形2.03.96/予選20位
200m個人メドレー2.11.31/2位
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