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2018-06-11

池江璃花子が50mバタで日本新 長水路で今年10回目の日本記録更新

※池江は欧州グランプリ初戦で3カ月連続となる50mバタフライでの日本記録を更新(写真は5月のジャパンオープン)
写真:小山真司/スイミング・マガジン

 毎年、日本の有力選手が多く参戦する欧州3カ所で行なわれるグランプリシリーズ。多くの選手が夏に向けた強化練習に励む中、海外の有力選手も参加する大会で自身の調子を測ることを目的に参戦しているが、その初戦となるフランス・カネ大会が6月9、10日の2日間、行なわれ、今年は夏のパンパシフィック選手権、アジア大会の日本代表のうち10名が出場した。

 もっとも活躍が目立ったのは、池江璃花子(ルネサンス/淑徳巣鴨高3年)。初日の9日は50m自由形で3位、100mバタフライで優勝を果たすも記録面ではいまひとつだったが、2日目にスパークした。50mバタフライでは25秒11の日本新記録をマーク、5月のジャパンオープンで樹立した同種目の日本記録から0秒14も上回る記録更新で優勝すると、続く100m自由形でも自己ベストの日本記録に0秒07に迫る53秒10で優勝を果たした。欧州グランプリ初戦でまずまずのスタートを切ったといえる。

 女子ではほかに平泳ぎの渡部香生子(早稲田大)が好調ぶりをアピールした。100mでは3位だったが、200mでは昨年のブダペスト世界選手権優勝のユリア・エフィモア(ロシア)を0秒21差で抑え、2分23秒64で優勝を果たした。

 男子では江原騎士(自衛隊体育学校)が400m自由形で3分47秒70、中村克(イトマン東進)が100m自由形を48秒89で、それぞれ優勝を飾った。

 また、平泳ぎではアダム・ピーティ(英国)、アントン・チュプコフ(ロシア)と、それぞれ昨年のブダペスト世界選手権100、200mの優勝者たちと、日本の渡辺一平(早稲田大)、小関也朱篤(ミキハウス)らが対戦。100mではピーティが59秒31と自己ベストから遠い記録ながら優勝、小関は59秒55で2位、渡辺は1分0秒83で3位。一方の200mではチュプコフが2分8秒81で優勝、渡辺が2分9秒13で2位、小関は2分9秒19で3位だった。

★欧州グランプリ・カネ大会
日本選手全結果(最終結果のみ)

●塩浦慎理
50m自由形22.28/5位
100m自由形50.44/8位

●中村 克
50m自由形22.64/B決勝2位
100m自由形48.89/1位

●江原騎士
400m自由形3.47.70/1位
200mバタフライ1.58.58/4位

●竹田渉瑚
400m自由形3.54.78/6位
1500m自由形15.12.67/2位

●小関也朱篤
50m平泳ぎ27.19/2位
100m平泳ぎ59.55/2位
200m平泳ぎ2.09.19/3位

●渡辺一平
50m平泳ぎ28.09/8位
100m平泳ぎ1.00.83/6位
200m平泳ぎ2.09.13/2位

●幌村 尚
50mバタフライ25.02/予選24位
100mバタフライ53.84/B決勝4位
200mバタフライ1.58.82/6位

●池江璃花子
50m自由形24.80/3位
100m自由形53.10/1位
50mバタフライ25.11/1位★アジア新、日本新、高校新
100mバタフライ57.47/1位

●渡部香生子
50m平泳ぎ31.75/B決勝1位
100m平泳ぎ1.07.56/3位
200m平泳ぎ2.23.64/1位
200m個人メドレー2.13.37/3位

●寺村美穂
50m平泳ぎ31.18/3位
100mバタフライ59.74/5位

構成:スイミング・マガジン編集部

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