今年はオリンピックの中間年。競泳では世界規模の長水路大会はないが、大規模な総合スポーツ競技会でもあるコモンウェルス大会が4月5~10日の6日間、豪州のゴールドコーストにて開催された。コモンウェルスとは、英連邦の意味で、英国をはじめ、豪州、ニュージーランドをはじめ、米大陸のカナダ、ジャマイカ、アフリカ大陸の南アフリカといった英連邦に属する50以上の国と地域が参加する大会で、英国もオリンピックとは違い、サッカー、ラグビーのワールドカップ同様に国を構成する4つのカントリー(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)で出場する。
さて、競泳競技では、初日の女子400mフリーリレーで豪州が3分30秒05の世界新記録樹立したのを皮切りに、28の大会新記録、7のアフリカ新記録が誕生するなど、各種目で熱戦が繰り広げられた。
記録面で見ると、男子平泳ぎの絶対王者、アダム・ピーティ(イングランド)が100mで58秒84と圧勝したほか、女子100m自由形ではブロンテ、ケイトのキャンベル姉妹(豪州)がそれぞれ52秒27、52秒69でワンツーフィニッシュ、男子バタフライで3冠を達成したロンドン五輪200m王者のチャド・ルクロ(南アフリカ)が100mで50秒65をマーク(200mは1分54秒00で大会3連覇)、また、女子400m自由形ではアリアーン・ティトマス(豪州)4分0秒93で優勝と、世界トップレベルらしい泳ぎを見せた。
勝負面では非五輪種目とはいえ、50m平泳ぎで、ロンドン五輪100m平泳ぎ金メダリストで29歳のベテラン、キャメロン・ファンデルバ(南アフリカ/タイトル写真)が絶対王者・ピーティを抑えて優勝する番狂わせを起こし、メディアを賑わせた。
詳細はスイミング・マガジン6月号にて掲載予定だが、日本代表としては今大会の対の競技会ともいえる8月のアジア競技大会、そしてパンパシフィック選手権でも負けじと快泳を見せてもらいたい。
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