この日は3種目の決勝が行なわれ、代表内定者は4名となった。
前日までの4日間で3回の日本記録更新、2冠を達成している池江璃花子(ルネサンス亀戸/淑徳巣鴨高3年)がこの日も、100m自由形準決勝で今大会4回目となる日本記録更新を果たした。「準決勝から出るとは思ってなかったので、びっくりしている」という池江だが、前半を25秒85と自身のベストより0秒3近く早く入ると、後半もペースが落ちることなく、53秒46をマークした。「100mバタフライで前半の力がついていることは分かっていたので、明日の50mバタフライ、100m自由形決勝では日本新で締めくくりたい」と「オール日本新4冠」へ向け、自信を深めた。
男子200m背泳ぎは入江陵介(イトマン東進)が「久々に200mらしい、大きな泳ぎができた」と狙い通りのレース展開で、1分55秒92で2年ぶり11回目の優勝、2位の砂間敬太(イトマン東進)も1分56秒72と標準突破を果たし、代表内定を果たした。入江は夏の国際大会までも引き続き、拠点の米国・サンディエゴで練習を積む予定だ。
男子200m平泳ぎは、小関也朱篤(ミキハウス/タイトル写真)と渡辺一平が後半ラスト50mのデッドヒートを見せ、会場を沸かせたが、最後は小関がリードを奪い、2分8秒45でこの種目4連覇、50、100m合わせて今大会3冠を果たした。2位の渡辺も2分8秒86で代表入りを決めた。
女子200mバタフライは持田早智(ルネサンス幕張/日本大1年)が昨年の世界選手権代表の長谷川涼香(東京ドーム/日本大1年)、牧野紘子を抑え、2分8秒61で初優勝。持田はリオ五輪のフリーリレー代表ながら、昨年は代表入りできず、夏ごろこから200mバタフライにも本格参戦してきた選手で、標準記録に及ばず、代表内定にはならなかったが、うれしさを爆発させた。
日本選手権は明日、最終日を迎える。
取材◎牧野 豊、桜間晶子
★本日の優勝者
女子200mバタフライ 持田早智(ルネサンス幕張/日本大1年)2.08.61
男子200m背泳ぎ 入江陵介(イトマン東進)1.55.92/派遣Ⅱ
男子200m平泳ぎ 小関也朱篤(ミキハウス)2.08.45/派遣Ⅱ
※日本水泳連盟が定めた2018年国際大会派遣標準記録の目安は2014年1月1日~2017年8月31日(リレーは13年1月1日~16年8月13日)の国際水泳連盟世界ランキングを元に、1国上位2名を対象に「派遣Ⅰ=8位相当、派遣Ⅱ=16位相当、派遣標準=20位相当(今大会における個人種目代表内定の最低条件)」
【6日目/4月8日の決勝種目】
女子1500m自由形 決勝
男子800m自由形 決勝
女・男100m自由形 決勝
女子200m背泳ぎ 決勝
男子100mバタフライ 決勝
女子200m平泳ぎ 決勝
女・男400m個人メドレー 決勝
女子50mバタフライ 決勝
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