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2018-03-19

競泳・第94回日本選手権が4月3日に開幕! の前に1年前をおさらい 2017年日本選手権プレイバック/女子編

★大橋が驚愕の日本新、池江は史上最多タイの5冠
 計8名が世界選手権個人種目標準記録を突破

 4月3~8日までの6日間、東京辰巳国際水泳場にて競泳・第94回日本選手権が開催される。スイマガWebでは本誌4月号の発売以降、追って展望関連のニュースをお届けしているが、その合間に1年前の日本選手権(2017年4月13~16日/愛知・日本ガイシアリーナ)をプレイバック。まずは女子編。ブダペスト世界選手権代表は、のちのジャパンオープン、和歌山県選手権をへて全員が出そろったが、ここでは日本選手権で日本水泳連盟が定めた個人種目の国際大会派遣標準記録を突破し、代表内定を決めた8人を中心に振り返る。

 大会で最も光輝いたのは、個人メドレーで2冠に輝いた大橋悠依(東洋大/上写真)。特に400mでたたき出した4分31秒42という日本新記録は衝撃的だった。2月に出した自己ベストを3秒93更新、ライバルで大橋に次ぐ2位となった清水咲子(ミキハウス)が持っていた日本記録を3秒24上回り、前年のリオ五輪同種目でも3位に相当するレベルのものだった。ちなみに最も得意とする背泳ぎでも、200mで3位に入り表彰台に上っている。夏のブダペスト世界選手権では200m個人メドレーで2分7秒91の日本新で、銀メダルを獲得し、文字通り、個人メドレーの女王としての地位を築く足掛かりとなる泳ぎだった。

 大橋に次ぐ活躍を見せたのは池江璃花子(ルネサンス亀戸/淑徳巣鴨高校2年)。前年のリオ五輪の100mバタフライでは予選、準決勝、決勝とすべて日本新記録で5位入賞を果たしその注目度はさらに高まる中、自己ベスト更新こそならなかったが、50、100、200m自由形、50、100mバタフライで優勝し、同選手権では2013年の萩野公介(東洋大/現・ブリヂストン)に並ぶ、女子選手では史上初の5冠を達成した。

自己ベスト更新はなかったものの史上最多タイの5冠に輝いた池江

 女子平泳ぎでは100、200mの2冠で初の日本選手権優勝となった青木玲緒樹(ミキハウス)と2位に入った鈴木聡美(ミキハウス)、200mバタフライでワンツー・フィニッシュとなった同じ東京ドーム所属の高校3年生の長谷川涼香と牧野紘子、200m個人メドレー2位の今井月(豊川高2年)は、みな派遣記録も突破して世界選手権代表入りを決めた。

長谷川(右)、牧野は同じクラブで同種目での代表入りを同時に決めた

 優勝者一覧は以下の通り。

【第93回(2017年)日本選手権優勝者一覧/女子】
(※はブダペスト世界選手権の派遣標準記録突破)

◆50m自由形
池江璃花子(ルネサンス亀戸)24.57※
◆100m自由形
池江璃花子(ルネサンス亀戸)53.83※
◆200m自由形
池江璃花子(ルネサンス亀戸)1.57.07※
◆400m自由形
五十嵐千尋(日本体育大)4.08.28
◆800m自由形
森山 幸美(日本体育大)8.32.10
◆1500m自由形
森山 幸美(日本体育大)16.20.00
◆50m平泳ぎ
鈴木 聡美(ミキハウス)30.66
◆100m平泳ぎ
青木玲緒樹(ミキハウス)1.06.77※
◆200m平泳ぎ
青木玲緒樹(ミキハウス)2.23.24※
◆50mバタフライ
池江璃花子(ルネサンス亀戸)25.51※
◆100mバタフライ
池江璃花子(ルネサンス亀戸)57.39※
◆200mバタフライ
長谷川涼香(東京ドーム)2.06.29※
◆50m背泳ぎ
諸貫 瑛美(スウィン館林)27.98
◆100m背泳ぎ
小西 杏奈(中京大)1.00.72
◆200m背泳ぎ
酒井 夏海(スウィン南越谷)2.10.14
◆200m個人メドレー
大橋 悠依(東洋大)2.09.96※
◆400m個人メドレー
大橋 悠依(東洋大)4.31.42※ 日本新

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