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2017-11-15

競泳・ワールドカップ第7戦東京大会 瀬戸、池江、小関らが好調をアピール 短水路日本新は5個誕生

 11月14・15日の2日間、東京辰巳国際水泳場にて競泳のワールドカップ(W杯)第7戦(日本選手権/25mも同時開催)が行なわれ、夏のブダペスト世界選手権のメダリストら海外勢も参加するなか、日本勢も奮闘。新シーズンの立ち上がりの時期ながら、世界選手権代表組による短水路日本新記録が5個、誕生した。

 活躍が目立ったのは、女子では池江璃花子(ルネサンス亀戸/淑徳巣鴨高2年/写真左)。初日の50mバタフライで自身の持つ記録を0秒18更新する25秒14(3位)、2日目の100m個人メドレーでも57秒75と、2つの短水路日本新・高校新をマーク。昨年の冬は思ったような練習が積めず、この夏は思ったような活躍ができなかったが、「今はしっかり、コツコツと我慢強くやっているので、良い感じで練習ができています」と充実している様子。アイアンレディと呼ばれるハンガリーのカティンカ・ホズーとも複数レースで競うあう機会にも恵まれたことも、良い刺激となったようだ。

 男子では、前週末の北京大会から続いての出場となった瀬戸大也(ANA)が、帰国後、少し体調を崩し万全ではなかったが、「自分が思っている以上にタイムが出ている」と、初日の200m個人メドレーを1分51秒40、2日目の400m個人メドレーでは狙っていた短水路世界新はならなかったが、3分57秒66の大会新で制した。瀬戸は、昨年のリオ五輪終了後、すぐに新シーズンに入ったが、今夏の世界選手権では思ったような結果を得られなかったことを教訓に、9月の国体終了後は1カ月近いオフを取った。「自分はオンオフがはっきり分かれているほうが良い結果が出る」というように、長めのオフが奏功したようだ。

 男子ではもう一人、小関也朱篤(ミキハウス)がブダペスト世界選手権200m平泳ぎ銀メダリストの貫禄を見せた。初日の100m平泳ぎ、2日目の50m平泳ぎは26秒06の短水路日本新をマークして2冠を達成。「自分で思っているように動きがコントロールできるようになってきている。感覚を大切して自分が思っている以上に記録が出ていて、良い感じです」と、この時期にしては良いコンディションを維持していることに手ごたえを感じていた。

 上記3名含めた23名の日本代表は、11月27日からスペインでの高地合宿に赴き、スイス・ローザンヌでの大会出場をへて、クリスマス前に帰国予定だ。

 今大会で生まれた新記録は以下の通り。

ワールドカップ第7戦東京大会樹立新記録 
★1日目(11月14日)
【短水路日本新・高校新】          
女子50mバタフライ 25秒14 池江璃花子(ルネサンス亀戸)
【短水路日本新記録】          
男子100m自由形 46秒54 中村克(イトマン東進)
男子800m自由形 7分42秒28 江原騎士(自衛隊)        
※男子1500m自由形の800mにおける正式計時

2日目(11月15日)
【短水路日本新記録】
★男子50m平泳ぎ 26.06 小関也朱篤(ミキハウス)
【短水路日本新・高校新】   
★女子100m個人メドレー 57.75 池江璃花子(ルネサンス亀戸)

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